Appleがアップデートした「iPod touch」内部には「n」規格対応のWi-Fi用ハードウェア、カメラ用スペースがあり、またFMトランスミッション対応の可能性も見え隠れするとiFixitが述べている。
機械装置の分解を得意とするiFixitは米国時間9月11日、新しいiPod touchの分解中にいくつかの「思わぬ発見」をしたと述べた。
最も注目に値する発見の1つは、802.11nをサポートする「Broadcom BCM4329」チップだ。iFixitのKyle Wiens氏は、「『iPhone 3GS』でさえ802.11nをサポートしていない状況で、これは一大事だ」と述べている。iPhone 3GSは、iPod touchと形状的には似ているが、無線用チップ「Broadcom BCM4325」を搭載している。同チップは、802.11a/b/g Wi-Fi接続をサポートしているとWiens氏は述べる。
「802.11nがiPod touchソフトウェアでサポートされる予定があるかは認識していない。しかし、少なくともそれに対応したハードウェアを搭載している」と同氏は述べている。
また、このBroadcomチップは、FMトランスミッションとBluetooth 2.1 + EDRをサポートしている。そのため、iPod touchを使った自動車内での楽曲ストリーミングが可能になるかもしれない。ただし、「多くは仮定だが」(Wiens氏)。
また、iFixitは、同iPodの内部レイアウトを見ると、デバイス上部にカメラ用のスペースがあるように思えると述べている。「Broadcomチップと無線アンテナの間に6×6×3mmのスペースがある」という。
だが、Wiens氏は、「iPhoneのようなオートフォーカス静止画カメラ用の深さはない。しかし、第5世代『iPod nano』で使われたカメラ用になら十分なスペースはある。カメラケーブル用のヘッダーは基板上に見あたらなかった」と述べている。
ビデオカメラが新型iPod nanoに搭載され、iPod touchに搭載されなかったという事実は、小さいながらも話題となった。一部観測筋は、iPod touchにカメラが付かなかった背景について、Steve Jobs氏はすべてを語っていないのではと述べている。Jobs氏は、価格がiPod touchにカメラを搭載することを許さなかったと述べた。一方、多くのブログは、ハードウェア的な部分が大きいのではと述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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