マイクロソフトは9月10日、WPFやSliverlightなどを使ったRIA開発用デザインツールを含むウェブ開発スイート製品の最新版「Expression 3」日本語版の開発が完了したことを発表した。
Expressionシリーズの最新版となる本製品は、RIA開発において重要となる“システム開発とデザインを統合した開発プロセス”を実現し、クライアントや開発者間での円滑なコミュニケーションを行うための機能強化に注力している。
アプリケーションユーザーインターフェース(UI)デザインツールである「Expression Blend 3」では、アプリケーションのプロトタイプを作成し、プロトタイプの画面遷移やスクリーンショットをWordファイルとしてエクスポートできる機能「SketchFlow」や、ドラッグアンドドロップ操作だけでインターフェース上に簡単なアクションを設定できる「ビヘイビアー」などの新機能を提供する。
また、テスト用のサンプルデータを自動生成可能になったほか、Adobe PhotoshopおよびIllustratorのファイルインポートにも対応した。
ビデオエンコーダーの「Expression Encoder 3」では、ユーザーが接続する帯域の状況に応じて自動的に最適な品質の動画を配信するIISの機能「Smooth Streaming」に対応したSilverlightビデオのエンコードが可能となった。さらにH.264形式の動画エンコードにも対応した。
ASP.NETやPHPを使ったウェブサイトにも対応するオーサリングツール「Expression Web 3」には新機能「SuperPreview」を搭載した。これは、作成したサイトを複数のブラウザで同時に表示し、比較できる機能だ。上下もしくは左右に並べて表示を比較するだけではなく、2つのブラウザでの描画を重ねて表示し、その差を確認することもできる。
マイクロソフトが提供するサブスクリプションサービス「MSDN Premium Subscription」および「Expression Professional Subscription」のユーザーは、同日よりサブスクライバーダウンロードサイトから製品のダウンロードが可能。また、それ以外のユーザーに向けて、評価版についてもダウンロードサイトにて公開している。
なお、製品の発売開始は、ボリュームライセンス版が10月、パッケージ版が11月からとなっている。製品のラインアップおよびパッケージ内容の詳細は以下のとおり。
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