Tele Atlasのアジア太平洋地域事業ディレクターArnout Desmet氏が電子メールの中で語ったところによると、道路の情報は1年で10〜15%変化し、変化の激しい都市部ではそれ以上になるという。
Desmet氏は、アップデートは年に4回出されており、それに役立っているのは、「地図製作用の自動車やデジタル地図製作者から、地域担当委員や公安職員、建設会社やトラックの運転手、人工衛星や航空写真、そして政府の文書に及ぶ、世界中の膨大な数の情報源」だとしている。
NAVTEQのアジア太平洋地域カスタマーマーケティングディレクターGeraldine Kor氏は、地図の更新には8万の情報源がかかわっており、その中にはプロの地図製作者と「1億人以上のユーザーからの毎日のインプット」が含まれていると言う。
NAVTEQは、ユーザーが地図の変更を提案できるMap Reporterというオンラインツールを提供している。Kor氏によれば、ユーザーが変更を特定すると、その情報は検証されてからNAVTEQのデータベースに追加されるという。
しかし同氏は、ユーザーが直面する誤りのなかには、ユーザーの地図が古くなっていることに由来するものがあると示唆した。「Map Reporterからの送信の多くは、すでにわれわれの地図にあるが、ユーザーが使っているバージョンの地図にはない場所についてのものであることが分かった」(Kor氏)
地図業界には、ユーザー生成データの利用という考えに賛同しない企業もある。シンガポールに本拠を置く地図サイトStreetirectory.comは、以前のインタビューで、同サイトの強みはプロが集めたデータにあると語った。
同サイトのマネージングディレクターFirdhaus Akber氏は、Google Mapsのような、ユーザーに位置のタグ付けを認めている競合サイトは、その結果として地図に不正確さを持ち込んでいると述べた。
GoogleのParsons氏はこう述べる。「高品質の地図を作成することには常に価値がある。変わったことは、地図市場に参入するのがずっと簡単になったことだ。(地図製作者は)ユーザーを勝ち取るために、より懸命に取り組まなければならない」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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