グーグル、「Google Books」に関する詳細なプライバシーポリシーを発表

文:Tom Krazit(CNET News) 翻訳校正:編集部2009年09月04日 12時55分

 Googleが「Google Books」に関するより詳細なプライバシーポリシーを発表した。Googleが提案した和解案に対する複数の反対派は数週間、この詳細なポリシーの提示を要求していた。

 Googleは米国時間9月3日夕方、ブログ記事の中で新ポリシーを発表し、米国連邦取引委員会(FTC)との会談の後、新ポリシーを策定したと述べた。Googleは以前、Google Booksは未完成なので、詳細なポリシーをリリースすることはできないと話していた。未完成なのは、「Book Search」プロジェクトが一部の書籍を表示することを認める和解案が承認されていないためという。

 しかし、Googleは、詳細な情報を十分に公開しないことへの批判は避けられず、方針の変更を余儀なくされたようだ。「われわれの取り組みを明確な理解してもらううえで必要な情報をすべてのユーザーに提供するため、さらに、Google Booksに関する情報開示の必要性についてFTCなどからもらった有益なコメントに応えるために、われわれはGoogle Booksサービスに関連するGoogle Privacy Policyをはっきりさせ、さらにGoogle Booksサービスに特有のプライバシー対策を説明したいと考えた」とGoogleのゼネラルプライバシーカウンセルであるJane Horvath氏はブログ記事に書いた。

 新しいポリシーのいくつかの要旨は次の通りだ。このページで、Google Books Privacy Policyの全文を読むことができる。

  • 書籍を検索するユーザーがオンラインで書籍の中身を閲覧している場合や、大学が教育機関としてGoogle Booksと契約したアカウントを通して書籍を閲覧している場合、または図書館の公共端末からGoogle Booksにアクセスしている場合、GoogleはそうしたユーザーにGoogleアカウントの作成を求めない。
  • 実際に書籍を購入したいユーザーは、Googleアカウントを取得する必要がある。しかし、ユーザーは購入した書籍の履歴を自分のアカウントから削除できるようになる。また、Googleは、ユーザーが購入した具体的な書籍に関する情報を、クレジットカード会社に渡すことはしない。
  • Googleは、Google Booksを提供する権利を認める和解案が承認された場合、利用可能になるさまざまなサービスについて具体的な文言を含むより詳細なプライバシーポリシーをリリースする計画である。

 Googleが提案した和解案に関する法廷審問は、10月にニューヨークで開かれる予定だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ

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