あるセキュリティ専門家によると、Appleは、Mac OS X「Snow Leopard」に脆弱性のある古いバージョンの「Flash」を搭載しているという。
Appleの同最新OSをインストールすると、Adobe SystemsのFlashが最新バージョンよりもセキュリティの低い、前のバージョンに戻ってしまう。Sophosのセキュリティ専門家であるGraham Cluley氏は米国時間9月2日、企業ブログへの投稿で、Appleは、最新の脅威からユーザーを保護しないバージョン10.0.23.1をインストールしていると述べた。
「セキュリティを常に最新状態に更新している真面目なMacユーザーを、知らない間にダウングレードされるという目に遭わせるわけにはいかない」とCluley氏はブログに記している。「ハッカーらが常に、Adobeのコードのセキュリティホールを探していることは知られている。Flashは、MacでもPCでも多くのインターネットユーザーに広く使用されているため、非常に心配である」(Cluley氏)
Cluley氏は、Macユーザーは「Flash Player」をただちに最新バージョンである10.0.32.18にアップグレードする必要があると述べた。さもなければ、ユーザーはこの数ヶ月間に検出されたFlashをターゲットとした脆弱性にさらされることになる。
「優先度の高い項目として、これを実施する必要がある」とCluley氏は述べた。「Adobeは、セキュリティ脆弱性に関しては、『第2のMicrosoft』といえる。つまり、ハッカーらは同社のソフトウェアをターゲットとし、利用できる脆弱性を探している」(Cluley氏)
(AppleInsiderより)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ
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