Jolicloudは、CDや、ネットブックにより適したUSBメモリに収まる。標準OSに上書きしてインストールすることも、標準OSを残してインストールすることもできる。筆者の場合は、Windows XPを残してインストールした。自動的にハードディスクのパーティションが設定されて空き領域ができた。インストールの開始から終了まで30分もかからず、インストールした後でも問題なくWindowsを起動できた。
以前のバージョンからの変更点は、起動可能なUSBメモリを作成するためのクロスプラットフォーム(Windows、Mac、Linux)ソフトウェアユーティリティだ。Jolicloudインストールファイルの場所とUSBメモリの場所を指示するだけで、残りは自動的にやってくれる。これまでUSBメモリの作成には、サードパーティーのアプリケーションを使用するか、コマンドラインに何度もコピー&ペーストする必要があり、あまりユーザーフレンドリーではなかった。
まだ完成はしていないが、Jolicloudには明確で重要な特徴があり、単にLinuxの外見を変えたものではない。同じ場所で、新しいアプリケーションを見つけたり、マシンにインストールしたアプリケーション管理したりできるというアイデアは、紛れもなく素晴らしい。アプリケーションや設定を複数のマシン間で同期できるというアイデアも同じく素晴らしい。
筆者は、基本的にブックマークをインストールしなければならない点や、同じデスクトップ上に複数のウィンドウを開くこと(MacやPCで非常に慣れ親しんだこと)ができない点については、ややがっかりした。また、これはやはりLinuxであり、同様の厄介な問題と習得の難しさも抱えている。
例えば、筆者がJolicloudをテストしたマシン(Acerの「Aspire one」)で画面の解像度を1024×768以上にするためには、「Ubuntu」Linuxのディスプレイドライバを手動で見つけ出す必要があった。その結果表示されたものは、すべて引き伸ばされていた。また、筆者が使用していたマルチタッチトラックパッド用のソフトウェアもなく、そのためページの移動や画面上でのショートカットといった便利なジェスチャーも使えない。これらは、きっと将来のビルドには含まれるだろうが、当面の間、筆者が技術的少数勢力の1人であるという事実が極めて明白になった。
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