Microsoftは長年にわたり、新興市場で初めてPCを購入する人々向けにWindowsの「Starter Edition」を提供してきた。このStarter Editionは低価格だが、いくつか制限が設けられている。例えば、ローエンドプロセッサ上でしか機能しない、ディスプレイの解像度が低い、同時に実行可能なプログラムの数に上限がある、などが該当する。
同様の制限がWindows 7のStarter Editionにも加えられる予定だ。しかし、Microsoftは、同OSについて、先進国においては低価格コンピュータ、特にネットブックへの搭載、という新たな活用方法を可能にする予定だ。
Microsoftは米国時間2月3日、Windows 7に6つのバージョンを用意すると発表した。そして、その中の1つとして、Windows 7のStarter Editionを発売する計画も正式に発表した。Windows Starterはネットブック向けの選択肢の1つとなる。ただし、同OSには制限が設けられていることから、恐らくコンピュータメーカーはHome Premiumを搭載したモデルも発売すると見られる。
Microsoftのバイスプレジデント、Brad Brooks氏は同社ウェブサイト上で、「先進国では、低価格の小型ノートPCを製造しているコンピュータメーカー向けにWindows 7 Starterを発売する」と述べた上で、「しかし、小型ノートPC上で最も高度で、完全に機能するWindowsエクスペリエンスを実現させたい場合には、Windows 7 Home Premiumが向いている。Home Premiumでは、デジタルメディアを最大限に活用でき、他のPCとも容易に接続可能だ」
シニアバイスプレジデントのBill Veghte氏は今週行われたインタビューの中で、MicrosoftはWindows 7のStarter Editionがサポートするプロセッサの種類やディスプレイの解像度に制限を設けるとしながらも、その制限の詳細は明らかにしなかった。Windows 7のStarter Editionは、マルチタッチやMedia Centerなどの機能もサポートしない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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