NTTは8月5日、2010年3月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高にあたる営業収益が前年同期比3.5%減、営業利益は同12.4%減となった。稼ぎ頭であるNTTドコモの落ち込みが響いた。
営業収益は2兆5029億円で、年間計画における進捗率は24.3%。営業利益は3258億円で、同29.3%となった。純利益は前年同期比20.5%減の1396億円で、進捗率は30.3%となっている。
内訳を見ると、NTT東日本、西日本の「地域通信事業」は固定電話の契約数減少に伴い、音声関連収入が減ったことで前年同期比3.5%減の9607億円となった。ただし営業費用を削ったことや減価償却費が減ったことで、営業利益は同43.9%増の161億円に増えている。光ファイバ接続サービス「フレッツ光」の契約数は1179万人となった。
NTTコミュニケーションズを含む「長距離・国際通信事業」も、音声収入の落ち込みにより、営業収益は前年同期比1.1%減の3081億円、営業利益は同10.8%減の249億円となった。NTTドコモの「移動体通信事業」は音声収入の減少に加えて、端末の販売台数が減ったことから、営業収益が同7.3%減の1兆848億円、営業利益は同15.2%減の2504億円となった。
NTTデータなどの「データ通信事業」は、金融分野が好調だったことで営業収益が前年同期比11.7%増の2701億円、営業利益は同1.9%減の217億円となった。
NTTでは今後も固定音声収入の減少が見込まれることから、IP網を使ったデータ通信サービスや、法人向けのソリューションサービスの比率を高める方針で、2013年3月期にはIPサービスやソリューションサービスの割合を連結売上高の75%にまで伸ばすとしている。
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