KDDI、好調な第1四半期決算発表--株価チャートもゴールデンクロスを達成

 KDDIが7月23日に2010年3月期の第1四半期(4〜6月)の連結決算を発表した。不況下にあっても2桁の増益基調を堅持しており、通期業績の上方修正の可能性も期待できそうだ。今後の業績見通しと株価動向を探った。

 同社が23日に発表した第1四半期の連結決算は、売上高8537億円(前年同期比1.9%減)、営業利益1418億円(同14%増)、経常利益1384億円(同10.9%増)、純利益864億円(同19.3%増)と微減収ながら2桁増益を達成した。

 これは、主力の携帯電話事業で、新規加入から解約を差し引いた純増数が15万3000件となり、国内全体の純増数に占めるシェアは15%と携帯電話4社の中で、最下位と低調だったものの、端末の販売台数も伸び悩んだことから、代理店に支払う販売手数料や、端末販売原価の減少など営業費用が減少したことが功を奏して、営業費用が390億円減少したことが寄与した。

 4〜6月期の端末販売台数は221万台で、前年同期比19%減だった2008年4〜6月期の実績をさらに23%下回った。さらに、FTTHの手数料単価低減と加入者増に伴い固定通信の赤字幅縮小も寄与した。

 主力の携帯電話事業では、この第1四半期のARPU(1契約当たりの月間売上高)が前期の第4四半期に比べて100円増の5600円となった。同社の今期通期ARPU想定は前期比380円減の5420円であり、会社計画比で上ブレする可能性が高まっている。

 同社は8月10日から、ソフトバンクの「ホワイトプラン」に対抗する目的で、あらかじめ登録した3件のau携帯電話に月額390円で24時間かけ放題となる携帯電話の新サービス「指定通話定額」を始める。料金面でau携帯電話の優位性を打ち出して、純増シェア争いで巻き返しを狙う。また、法人向けでは、通信速度の速さ、ダイヤルアップ不要な常時接続の利便性を活用した、WiMAX接続インターネットサービスの提供を7月1日からスタートしている。

 同社は今期2010年3月期の連結業績について、売上高3兆4800億円(前期比0.5%減)、営業利益4700億円(同6.0%増)、経常利益4500億円(同2.2%増)、純利益2550億円(同14.5%増)と予想している。ところが、第1四半期の営業利益の進ちょく率は30%に達しており、通期業績の上方修正の可能性も高まっている。

 同社の株価は、3月18日に年初来安値の41万9000円を付けた後上昇に転じ、順調に下値を切り上げている。株価は現在50万円に乗せてきたが、週足チャートで見ると、移動平均線の26週線を13週線が下から上に突き抜けるゴールデンクロスを先週達成している。この週足ゴールデンクロスは先高を示唆するものとされており、株価上昇に期待が高まっている。先週末7月24日の終値50万5000円で試算した、連結PERは8.8倍と顕著な割安水準にとどまっている。中期的には株価60万円台に乗せる可能性も十分期待できそうだ。

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