専用メガネなしで3次元(3D)画像を立体的に映し出す世界初の技術を、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)がこのほど開発した。
開発された技術は、キューブ型の立体映像ディスプレイ「gCubik」(ジーキュービック)により、印刷物やディスプレイ上の2次元の映像メディアから3D画像を浮かび上がらせるというもの。専用メガネを用いる従来の3D画像技術とは異なり、キューブ状のガラスケースの中に対象物が閉じ込められているかのような立体映像を、直接ディスプレイ上で複数人が同時に360度の方向から観察することができる。
また、「gCubik+i(ジーキュービック・アイ)」というシステムにより、印刷物上の対象物をgCubikに3D映像として切り出し、タッチパネルや加速度センサーなどの入力情報を使って回転させたり、動かしたりといった対話操作が可能だという。
NICTでは今後、同技術を活用し、ネットショッピングでモニタに表示されたカタログから情報を取り出し、手元で立体的な商品を観察できるサービスをはじめ、印刷された図鑑と3D映像メディアを組み合わせた教育など、様々なアプリケーションへ展開していきたいとしている。
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