独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は7月31日、2009年度上期の「未踏IT人材発掘・育成事業」について、応募総数124件の中から18件の採択プロジェクトを決定したと発表した。
未踏事業は、ソフトウェア関連分野においてイノベーションの創出につながるような独創的なアイデアや技術を持ち、これらを活用していく能力を持つ優れた個人を、プロジェクトマネージャー(PM)のもとに発掘、育成するもの。
2009年度のPMは、Venture BEAT Project主宰者の勝屋久氏、筑波大学教授の加藤和彦氏、大阪大学教授の石黒浩氏、慶應義塾大学特別招聘教授の夏野剛氏、Mashup Awards 1-4 主宰者でグーグル エンタープライズ プロダクト マーケティング マネージャーの藤井彰人氏が担当する。
今回の採択テーマ名は以下の通り。なお、採択されたプロジェクトの提案テーマ概要、採択理由、採択金額は後日、IPAのサイトで公開される。
- 越野亮:ライフログを安心して活用できるプラットフォーム
- 齋藤創太:アイデアの創発と実現を促進するウェブサービス
- 亀田尭宙:写真共有によるメタデータマッシュアップシステム
- 藤川幸一:MapReduce汎用化のためのDSL基盤・実行基盤の開発
- 福盛秀雄:ソーシャルアプリによる人間グリッド計算機の開発
- 柴山直樹:Desktop RIA用フレームワークの開発
- 長田一登:スケーラブルラピッドプロトタイピングのためのJIT-ORM
- 齋藤達也:写真メールに匹敵する遍在的な携帯コミュニケーション基盤の創造
- 堀紫:ネットを介す人と人の触れ合いで成長するロボットのソフトウェア
- 藤森一夫:人識別を用いた広告ロボット用モーションエディタプログラム開発
- 西野裕樹:モバイル・デバイスの為の高速度なAugmented Reality 用マーカ認識システム
- 河合由起子:つながる検索エンジンの開発
- 倉知孝好:1/fゆらぎ信号による手書き風模様生成Webシステムの開発
- 岡田健:日本語プログラミング言語「言霊」の開発
- 森本有紀:染色模様シミュレータの開発
- 後藤誠:コンシューマ向け重複排除型オンライン・ストレージ・サービス
- 吉崎航:人型ロボットのための演技指導ソフト
- 橋本翔:携帯動画自動装飾システムにおける装飾エンジンの開発