DeNAの減収減益、新興市場全般へのマイナス影響は限定的 - (page 2)

 通期の業績計画は前期比14.3%増の売上高430億円、経常利益は同0.6%増の162億円を計画している。高成長を続けていた企業だが、成長力が鈍化。この四半期は業績回復に向けた業績の底打ち確認が期待されていたが、その市場の期待は肩透かしに終わってしまった。

 第1四半期の大幅減益を受け、通期の業績計画にも未達懸念が浮上している。アナリスト筋も警戒感を強めており、日興シティグループやKBC証券などがネガティブなリポートを作成している。

 決算発表を受けた7月29日の株式市場でDeNA株は急落した。主力ネット株の先陣を切って決算を発表したDeNAの想定以上の悪業績を受けて新興市場全般へのマイナス影響も懸念されたが、影響は限定的にとどまった。ミクシィやサイバーエージェント、クックパッドなどが上場する東証マザーズ指数は3日ぶりに反発している。

 また、7月29日の取引終了後にはディー・エヌ・エーと競合する事業を展開するグリーが6月期決算を発表。昨年12月の株式公開以降、増額修正を繰り返し、2009年6月期の非連結経常利益は08年6月期実績比7.9倍の83億2800万円となり、同時に開示した2010年6月期の業績予想は09年6月期実績比42.9%増の119億円。これも市場予想を大幅に上回る数字となっている。

 DeNAの減益決算をこなした株式市場は7月30日以降、このグリーを中心とした展開となっていきそうだ。ミクシィやサイバーエージェントといったほかの主力ネット株にも買いが入る可能性もありそうだ。

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