上り下り最大20Mbpの実力とは？--WILLCOM CORE XGPを都内で実験 - (page 4)

ここで本領を発揮してほしい秋葉原

　ついに山手線をほぼ1周。秋葉原へ到着。IT系のアーリーアダプターが集まる秋葉原は、このような最先端のサービスを利用するユーザーも多そう。つまり、ここでの評価が、全体を左右することになりかねない場所でもある。

　秋葉原中央通りの歩道を陣取って、さっそく測定開始すると、どの端末も最大速度と最低速度の差がほかのエリアより少なめで安定している。速度も十分。

飯田橋から虎ノ門まで

　山手線を一周したところで、中央部を南下。まずは飯田橋から。KDDIのお膝元、ガーデンエアタワーに直行。KDDIはインテルやJR東日本（東日本旅客鉄道）と並ぶUQコミュニケーションズの主要株主。ということで、期待を込めてUD01NAで測定。下りの最大値がいままでで最高の5.84Mbps。平均でも4.47Mbpsととても良好。ただし、上りでは苦戦。これまで、高い建物がすぐ横にある場所では速度がでにくかったUD01NA。ここでもその傾向が見られた。

　XGPのGX000NGX000INは本領を発揮できない。XGPのサイトを見る限りではエリア内と思うのだが。特にGX000Nは速度が測定できなかった。

　続いて六本木・東京ミッドタウンで測定。こちらもビルに囲まれたエリア。速度は期待していなかったが、その通りの結末に。XGPのサイトでエリアを確認すると、ギリギリの場所。仕方ない結果と思われる。

　最後に虎ノ門。ウィルコム本社横で測定。次世代PHSといわれていたころから、基地局をウィルコム本社屋上に設置しているため、期待度は高い。その期待通り、GX000Nは下り平均8.00Mbpsを記録。最大8.77Mbps、最低7.19Mbpsと安定度も抜群。GX000INは、上り平均6.44Mbps。最大6.82Mbps、最低5.00Mbpsとこちらも安定していた。UD01NAも安定した速度を記録した。

　UQコミュニケーションズのUQ WiMAXは、下り最大40Mbps、上り最大10Mbps。ウィルコムのWILLCOM CORE XGPは上り下りとも最大20Mbps。しかし、測定結果から見ると、UQは上り下りともほぼ同じ速度。XGPは端末によって上りと下りの速度に差があり、GX000Nが下りに強く、GX000INが上りに強い。サービス開始前のため、今後のチューニング次第ということになりそうだが、上り下りとも最適なチューニングが行えれば、XGPは快適な通信が可能になることは間違いなさそうだ。