上野駅近辺は、もちろんUQのサービスエリア内。XGPはサービス提供エリアのほぼ北端。6月からの第2段階でサービスが開始されたエリアにあたる。そのため、UQは十分な速度が期待できるものの、XGPはアクセスできるのかどうかの不安があった。
まずはUD01NAから測定。10回の平均で下り2.31Mbps、上り2.62Mbps。通常の使用で問題があるわけではないが、驚くほどの速度でもない。とはいってももちろん、従来の第3世代携帯電話(3G)よりは快適。続いてGX000Nで通信してみると、いきなり下りで9Mbpsを超える数値をマーク。平均で下り4.72Mbps、上り8.26Mbps。最後にGX000IN。平均で下り3.14Mbps、上り7.01Mbps。GX000INは、256QAM対応とのことで、上りの速度が出るようにチューニングしているかのよう。こんなに上りが速いのはスゴイとしか言いようがない。一方のGX000Nでも、十分に高速通信が享受できる。
最低、最大値を見ると、UQよりもXGPのほうが安定しているようにも感じられる。測定したのはUQが商用サービスを開始して間もない時期。両者とも場所によるのかもしれないと思い、数カ所で測定することにした。
UQ WiMAX UD01NA | WILLCOM CORE XGP GX000N | WILLCOM CORE XGP GX000IN | |
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下り平均 | 2.31Mbps (0.87〜5.39Mbps) | 8.26Mbps (7.06〜9.26Mbps) | 3.14Mbps (2.89〜3.28Mbps) |
上り平均 | 平均2.62Mbps (1.89〜2.97Mbps) | 4.72Mbps (4.01〜5.37Mbps) | 7.01Mbps (6.57〜7.60Mbps) |
場所を移して池袋のサンシャインシティ周辺。実は、周りに高いビルが多く(特にサンシャイン60)、通信には厳しそうな場所。測定したのは、サンシャイン60のすぐ隣あたり。やはりUD01NAでは、下りは測定できたが、上りは測定不能に。一方、GX000NとGX000INは安定した速度で通信できた。上野駅での測定結果とほぼ同じで、「XG000N」は下り最大9Mbps以上を記録した。
UQ WiMAX UD01NA | WILLCOM CORE XGP GX000N | WILLCOM CORE XGP GX000IN | |
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下り平均 | 平均1.33Mbps (0.20〜2.03Mbps) | 8.33Mbps (6.52〜9.33Mbps) | 2.66Mbps (2.31〜3.01Mbps) |
上り平均 | − (不安定) | 5.00Mbps (4.55〜6.11Mbps) | 6.42Mbps (5.69〜6.65Mbps) |
池袋から南下して新宿駅に到着。新南口付近で測定してみた。企業も多く、商業地域でもある新宿。ビジネスマンの利用頻度も高そうだ。
測定した場所は、周りに新宿タカシマヤなどの高いビルは建っているものの、新宿駅構内が目の前に広がっているため、開放感が抜群。どこから電波が来ているかは分からないが、電波をジャマする建物は少ないと思われる。それでも、UD01NAは本領を発揮できず、上野駅周辺で測定した値を超えることはなかった。しかし、通信速度にムラがなく安定している雰囲気。おそらく、基地局との距離が遠いためなのだろう。
XGPは相変わらず好調。上野、池袋で測定した数値とほぼ同じだった。しかし、GX000Nの下りのみ、速度にムラがでてしまった。
UQ WiMAX UD01NA | WILLCOM CORE XGP GX000N | WILLCOM CORE XGP GX000IN | |
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下り平均 | 1.84Mbps (1.35〜2.14Mbps) | 4.95Mbps (2.61〜7.24Mbps) | 2.88Mbps (2.69〜3.05Mbps) |
上り平均 | 0.90Mbps (0.76〜1.04Mbps) | 4.28Mbps (4.01〜4.52Mbps) | 6.95Mbps (6.62〜7.51Mbps) |
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