KeyonteはiWork'09の中でも最も気合の入ったアプリと言えるかもしれません。AppleのCEO、スティーブジョブズが基調講演で使うために開発・改良されたアプリだそうで、たしかに「魅せるプレゼン」を一般ユーザーでも簡単に作ることができそうです。Keyoteを起動するとテーマ(テンプレート)が表示されますが、このテーマだけでも40種類以上あります。しかも数が多いだけではなく、それぞれ見た目に凝っています。これを見るだけでも「何かできそう」と感じます。
スライドの作成画面でも、画像を貼り付けることを考えたレイアウト(Keynoteでは「マスター」と表現)が多数用意されており、簡単に文字や写真を配置できます。プレゼン作成の基本的なメニューはすべて網羅されており、ページの切り替わりやスライド内でのアニメーション効果などの設定ももちろん可能。なによりもマスターにしたがって文字入力と画像貼り付けを行っていくだけで見た目のよいプレゼン資料が簡単に作成できるのが心地よい感じです。
PowerPointとは操作性が若干異なりますが、ビジュアルに特化したプレゼンを作成するという点ではKeynoteに慣れるとPowerPointに戻れないかもしれません。プレゼン資料の作成にはプレゼンする内容や表示するデータを用意することは当然ですが、見やすさやインパクトなど、全体のレイアウト構成を考える必要があります。Keynoteはその部分の作業をかなり軽減してくれるように感じます。
iWork'09はグラフィカルなメニュー操作や簡単に美しい仕上がりの書類が作れるあたり、操作しているうちにMacというコンピューターの思想を理解できるような気がします。また最初から用意されているテンプレート類の完成度が高いため、個人が作成する文章のセンスをさらに引き上げてくれるようにも感じます。
私自身は当初、最初に書いたように「Work」という名前から簡易的なアプリと考えていました。しかし実際に使い始めてみると、でき上がりの文書の美しさは目を見張るものがあります。これだけのことができて1万円以下の価格で買えるiWork'09は、WindowsからMacに乗り換えたユーザーにとってもお勧めのアプリと感じました。
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