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テレビの衰退がケータイの追い風に--元テレビ朝日プロデューサーが市場を分析 - (page 2)

永井美智子(編集部)2009年07月22日 23時05分
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 かんたんミュージックも同様だ。このサービスは、J-POPなどの音楽情報番組をメールで配信するというもの。テレビ番組で少なくなった音楽情報を補完できるという。

  • 「かんたんミュージック」の利用イメージ

 「テレビでランキング番組がなくなったのは、歌番組で一番視聴率が低いのが、歌手が歌っている場面だから。びっくりするくらい視聴率が低いので、『HEY!HEY!HEY!』も『うたばん』も単なるトーク番組になってしまっている。視聴率を上げるという命題に従えばそうならざるを得ない。結局、視聴者の嗜好性が分かれてしまって、多くの人が同じものを聞くということがなくなった。そういう時代にマスメディアが誘導した」(蓮実氏)

 テレビで見られない音楽ランキングも、携帯電話であればユーザーのもとに届けられる。また、メールから1クリックで楽曲購入画面に飛べるため、携帯電話にあまり慣れていない層でも購入しやすいのだという。「メールは原始的だけれども、有効だ」(蓮実氏)

 これらのコンテンツはいずれも、テレビなどで使われたコンテンツを二次利用するのではなく、オリジナルコンテンツとして独自に制作している。「テレビが(世の中を)牛耳っていた時代は、携帯電話はテレビの“お下がり”にならざるを得なかったが、今後はそれを脱出し、アグリゲートメディアになっていくだろう」と蓮実氏はみる。

 「テレビが登場したころは、映画業界からバカにされていたが、スポーツや連続ドラマなどをやってみて、映画ではできないことに気づいた。同じことがテレビからウェブ、モバイルでも起きている」(蓮実氏)。携帯電話ならではのコンテンツを制作し、配信していくことで裾野を広げ、テレビなどのオールドメディアからユーザーを奪って成長する時代の始まり――それこそが「インターネットコンテンツ元年」の意味であると蓮実氏は解説していた。

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