ソフトバンクモバイルは5月19日、夏モデルの新製品ラインアップに伴い、新サービスを発表した。
気象庁が配信する緊急地震速報をソフトバンク携帯電話に配信するサービスを、今秋より順次提供開始する。対応機種は現在のところ夏モデルとして発表された「831N」のみ。月額使用料や通信料は無料だ。
このほかにも、無線LANを利用し、Yahoo!ケータイやソフトバンクモバイル公式コンテンツなどを快適に使える「ケータイ無線LAN」を開始すると発表した。8月下旬以降、対応機種の発売にあわせて提供する。まずは「931N」のみだが、順次拡充予定としている。
ケータイ無線LANは、自宅の無線LANや公衆無線LANを利用すると最大54Mbpsの高速パケット通信ができるサービスだ。サービス利用者は、ソフトバンクテレコムが提供する公衆無線LANサービス「BBモバイルポイント」を無料で利用できる。
月額使用料は当初1029円としていたが、NTTドコモが提供する同様のサービス「ホームU」の価格改定を受け、同額の490円とした。
さらに、スポーツ情報や芸能ニュースなどを動画で楽しめる「選べるかんたん動画」を同日より開始した。Yahoo!ケータイ非対応機種など、一部機種を除くすべての3G携帯電話に対応する。
「S-1バトル」「野球(12球団別)」「海外サッカー」「国内サッカー(J1は18クラブ別、J2はダイジェスト)」「格闘技」「大相撲」「芸能ニュース」「韓流エンタメ」から選択した好みのコースを、携帯電話向けにオリジナル編集した動画で楽しめるサービスだ。
アクセスは、「Yahoo!ケータイ」→「メニューリスト」→「選べるかんたん動画」で見られる。月額利用料は2つ目のコースまで無料。3つ目以降はコースごとに月額525円(税込)がかかる。なお、6月30日まで実施しているお試しキャンペーンでは、すべてのコースの月額利用料が無料となるほか、更新・追加を知らせるメールの受信料が無料になる。
ソフトバンクモバイル社長の孫正義氏は、「テレビのスポーツニュースで見られる野球のハイライトは、1分半ぐらい。10秒ぐらいで終わってしまうこともある。かんたん動画なら、テレビよりも4〜5倍も長く見られる」とアピールした。また動画の編集でこだわったのは、キャスターの解説によって、展開が読めることがないよう配慮した点という。
ゲストとして野球解説者の桑田真澄氏と江川卓氏が登場。桑田氏は「今は学校にいっているからなかなかニュースが見られない。今年はこれで見たい」とコメントした。
また、5月下旬より最大10Mバイトの大容量動画を携帯電話で視聴できる「ハイスペック動画機能」を開始する。動画圧縮規格として新たにH.264形式に対応。主なミュージックビデオクリップを1曲まるごとダウンロードできるようになる。
5月下旬以降、オフィシャルコンテンツをはじめ、「S-1バトル」や「選べるかんたん動画」「Yahoo!動画(ベータ版)」などのサービスに「ハイスペック動画機能」を順次導入するとしている。
対応機種は、933SH、934SH、935SH、936SH、930N、931N、931P(順次拡大予定)。
マイスペースとの協力により、最新の音楽情報などを動画コンテンツで楽しめるサービス「かんたんミュージック」を6月中旬より開始する。月額利用料は無料だ。ただし、着うたフルの購入には、別途通信料と情報料がかかる。対応機種は、着うたフルやストリーミング非対応の機種を除く3G携帯電話だ。
かんたんミュージックは、J-POPを中心とした音楽情報を週に1〜2回メールで配信する。音楽ランキングトップ10やマイスペースが企画する話題の新曲・懐メロ特集など、さまざまな音楽情報の番組を簡単な操作で楽しめる。また、番組内で紹介した楽曲の「着うたフル」も購入できる。
このほかにも、携帯電話の呼び出し音にお気に入りの音楽などを設定し、電話をかけた相手に流せる「待ちうた」を8月下旬以降より提供する。料金は月額105円(税込)。
相手ごとに異なる音楽を設定できるほか、ソフトバンク携帯電話だけでなく他社携帯電話や固定電話などからかけてきた相手にも流すことができる。
さらに、通信機能付きデジタルフォトフレーム「Photo Vision SoftBank HW001」と「Photo Vision SoftBank HW001 KT」の発表に伴い、Photo Vision専用定額料金プランを発表した。
Photo Visionは携帯電話などからメールで送られた写真を簡単に楽しめるデジタルフォトフレームだ。月額980円の「フォトビジョン ライトプラン」を用意しており、発売にあわせて、月額料金が半額の490円で利用できるキャンペーンを実施する予定だ。
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