総務省は7月13日、「ブログ・SNSの経済効果に関する調査研究」の結果を発表した。ブログおよびソーシャルネットワーキングサービス(SNS)が提供開始から5年以上経ち、それぞれの市場規模や関連市場規模、収益について把握するために実施されたという。
調査は、ブログ市場が64のサービス事業者を対象に、SNS市場では153のサービス事業者を対象に、アンケート回答および公表値をもとに実施された。
調査結果によると、2008年度のブログ市場規模は約160億円と推計。アフィリエイト経由で報酬を得るEC(43%)や、ブログを媒体とした広告の売上(42%)の占める割合が高かった。総務省では、ブログ市場の主体は、ブログ利用者によるアフィリエイトの利用や、ブログの特性を生かした口コミ広告の利用であると分析している。ブログ登録者数は2009年1月末時点で約2695万人。2010年度のブログ市場規模は約183億円にまで拡大すると予測している。
一方のSNS市場では、2008年度の市場規模を約499億円と推計。SNSを媒体とした広告の売上(約55%)や、有料会員やアバター、ゲーム内アイテムなどの課金による事業者の売上(約42%)の占める割合が高かった。総務省では、携帯電話を利用したSNS事業者の拡大や、有料サービスの多様化が進んでいると分析している。2009年1月末時点でのSNS会員数は約7134万人にのぼるという。2010年度の市場規模は約717億円と予測している。
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