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「Google Chrome OS」の可能性--Windowsに挑むウェブOS - (page 3)

文:Stephen Shankland(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年07月15日 07時30分
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 第4に、ウェブ開発を仕事にしている人たちは多数いるものの、複雑なアプリケーションを記述できる程度に、必要なテクノロジに精通した開発者はそれほど多くないといっていい。アプリケーションの動作が、Chrome、「Opera」、Mozilla Foundationの「Firefox」、Appleの「Safari」、および市場トップの「Internet Explorer」で異なることが多いことを考えると、特にそういえる。プログラミング用ツールは有用だろうが(Mozillaは先週独自のツールギャラリーを公開した)、新しいコーディング手法を習得するには時間がかかる。

問題への対処

 Googleは野心的な会社かもしれないが、世間知らずというわけではない。これらの問題の多くに対処しようとしている。

 例えば、同社は数年前からインターネットアクセスの普及拡大を提唱してきており、「Google Web Toolkit」などのツールを提供して、複数のブラウザをサポートするJavaScriptの記述という作業を簡素化しようとしている。

 そしてGoogleはブラウザにも直接取り組んでいる。

 Chromeはマルチプロセスアーキテクチャの採用を誇っている。これは、メモリ消費量は多くなるものの、パフォーマンスとセキュリティのためにブラウザの各タブの処理を独立させるというものだ。また、「V8」JavaScriptエンジンを搭載し、JavaScriptプログラムの高速化に役立てようとしている。さらに、ウェブアプリケーションデータへのオフラインアクセスを可能にするテクノロジ、「Google Gears」が組み込まれている。GmailとGoogle Docsは、程度は異なるが、Gearsを通じたオフラインアクセスをサポートしている。

 そして、パフォーマンスをよりいっそう向上させようとする取り組みも行われている。「Native Client」テクノロジにより、プログラマーは、ウェブアプリケーションにプロセッサ上で直接実行されるダウンロード可能なモジュールを付加して、比較的遅いJavaScriptによる実行の処理能力を増強することができる。また「O3D」は、Khronos GroupとMozillaによる関連する「Canvas 3D」プロジェクトと同様に、ブラウザベースのアプリケーションがハードウェアグラフィックアクセラレーションを利用できるようにするものだ。

 これまでのところ問題が克服されたわけではない。しかしウェブのパフォーマンス、普及度、洗練度が衰える兆しはまったくない。Chrome OSは短期的にはWindowsにとってさほど大きな競争上の脅威とはならないが、長期的に見れば、侮りがたい勢力の1つになるだろう。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ

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