Microsoftは米国時間7月8日、同社のWindows事業において、Steven Sinofsky氏が、大幅な指揮権を握ることになる新人事を進めていることを明らかにした。
同社によると、Sinofsky氏は、Windows部門プレジデントに就任し、Windowsの事業面および技術面の両方で、大きな職務を担うことになると見られている。
これまでは、Sinofsky氏がエンジニアリングチームを率いてきたのに対して、シニアバイスプレジデントのBill Veghte氏がビジネス面を担い、共同でWindowsの事業が進められていた。しかしながら、Veghte氏は、まだ明らかにはされていないものの、Microsoftの社内で新たなポジションへ異動となる予定である。
Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は、「Steven Sinofskyは、重要な製品群を扱う、巨大なチームでも十分に率いる能力があることを実証してきた人物である。Windows 7を予定通りに出荷すべく、Sinofskyと、そのチームが手がけてきた仕事は、世界に通用するソフトウェアの開発と出荷に、非常に適したものであり、Windows部門を率いる上で、Sinofskyは申し分ない人材である」との声明を発表した。
さらに、Microsoftは、Windows部門の最高財務責任者(CFO)であるTami Reller氏が、マーケティング関連の職務を引き継ぐことになることも明らかにした。
Microsoftは、今回のプレスリリースで、Veghte氏からReller氏へのマーケティング関連の移行作業は、「7月末に」Windows 7のコードが完成した後に実施されると発表しており、これにより、Microsoftが、来週開催予定のWorldwide Partner Conferenceにおいて、コードの完成を発表するのではないかとのうわさを否定するものとなる。Windows 7は、新規販売されるPCに搭載して、またはパッケージ製品として、10月22日に店頭販売が開始される。
今回の幹部の新人事は、8日になって、シアトル地域のテクノロジニュースサイトであるTechFlashが、いち早く伝えた。
Veghte氏とSinofsky氏は、共に以前は、同部門プレジデントのKevin Johnson氏に直属していたものの、Johnson氏は、約1年前にMicrosoftを去り、Juniper NetworksのCEOとなっている。
今回の発表は、偶然にも、Googleが独自の「Google Chrome OS」を立ち上げる計画を認めてから24時間以内に行われたものの、Microsoftの人事は、しばらく前から準備が進められていたものである。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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