米国が7月4日の独立記念日を祝う準備を進めているころ、「iPhone 3GS」の所有者たちも各自の自由を手に入れられるというニュースが報じられた。
George Hotz氏(初めて「iPhone」をアンロックした10代のハッカーとして思い出す人もいるかもしれない)が、iPhone 3GS用の「脱獄」アプリケーションを「purplera1n」というコード名で公開した。これは、Appleの「App Store」で承認されていないサードパーティ製ソフトウェアをインストールできるようにするものだ。
今のところ、purplera1nはWindows版のみ(ただし「Windows 7」には対応しない)で、「iTunes」の最新版をインストールしたPCと、「iPhone OS 3.0」を搭載したiPhone 3GSが必要だ。Hotz氏が米国時間7月3日に投稿した「I make it ra1n」というタイトルのブログ記事によると、Mac版も「間もなく登場する」という。
Hotz氏は、通常なら自分で一般ユーザー向けのツールを作成することはせず、開発者チームiPhone Dev Teamがやってくれるのを待つ、と書いている。
「だけどみんな、3.1まで待つなんてどうかしている。そんなやり方は間違いだ」と、Hotz氏はブログで非難している。「僕らがリリースして、Appleが修正して、僕らが新しい(セキュリティ)ホールを見つける。iPhoneに『最終』ホールが見つかるかもしれないからって、待つ価値などない。最終ホールだなんて、ゴルフじゃないんだから。僕は一週間後には新しいホールを見つけるだろう」
CrunchGearのJohn Biggs氏も、すでにpurplera1nを試した人々の1人で、脱獄の手法は「驚くほど簡単だ」と評している。
私たちはなぜ、脱獄が独立記念日の行事の一部だという印象を受けるのだろう。だが、留意すべきことがある。Hotz氏は、purplera1nがベータ版であることを警告し、このアプリケーションを実行する前にデータのバックアップをとっておくよう勧めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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