セキュリティ研究者が米国時間7月2日に語ったところによると、Appleは7月後半までに、攻撃者にSMSを通じてリモートからのデバイス制御を可能にする「iPhone」の脆弱性を修正する見込みであるという。
IDG News Serviceの報道によると、The Mac Hacker's Handbookの共著者でIndependent Security Evaluatorsの主任セキュリティアナリストであるCharlie Miller氏が、シンガポールで行われたSyScanコンファレンスのプレゼンテーションで、攻撃者はiPhoneがショートメッセージサービス(SMS)メッセージを扱う方法の脆弱性を悪用し、GPSを使用してiPhoneの場所を追跡する、マイクロフォンをオンにして盗聴する、デバイスの制御を奪いボットネットに追加するなどを行う可能性があると語った。
Miller氏は、Appleとの契約により、脆弱性について詳しいことを話すことが禁じられていると述べた。同氏は、7月末のラスベガスでのBlack Hatカンファレンスで、このセキュリティホールに関するより詳細なプレゼンテーションを予定している。
Miller氏によると、iPhoneは、このような「重大な脆弱性になりうる」SMSのセキュリティホールにもかかわらず、コンピュータで稼働するOS Xよりもセキュアだという。その理由として、iPhoneはAdobe FlashとJavaをサポートしておらず、メモリ内に格納されたデータのハードウェア保護やサンドボックス内でのアプリケーション実行に加え、Appleによってデジタル署名されたソフトウェアしか実行できないからだ、と同氏は語った。
Apple関係者に電子メールでコメントを求めたが、直ちにコメントは得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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