Webマーケティングガイドでは、インターネット調査会社のメディアインタラクティブと共同で、モバイルバンキングに関する調査を行った。
2009年5月27日、NTTドコモとみずほ銀行が提携し、携帯電話を使った送金サービスを開始するというニュースが流れた。国内では、すでにKDDIと東京三菱UFJ銀行が共同で「じぶん銀行」というモバイルネット銀行を立ち上げており、モバイルバンキング市場は今後一気に拡大していくように思われる。Webマーケティングガイドではこの注目市場の現在について調べてみた。
≪調査結果サマリー≫
調査対象は、20〜59歳までの男女500人。性別は男性が58%、女性が42%。年代別は、20代が23.4%、30代が40.2%、40代が25.4%、50代が11.0%となっている。
まず、現在利用しているモバイルバンキングサービスについて尋ねた。その結果、「イーバンク銀行」と回答したユーザーが最も多く40.4%。次いで、「三菱東京UFJ銀行」の14.0%、そして「三井住友銀行」の9.0%が続く結果となった。
今回の調査では、イーバンク銀行の利用率が非常に高いが、これは今回共同で調査を行ったメディアインタラクティブがモニターへのポイント(謝礼)支払い先銀行としてイーバンク銀行を指定していることが大きく影響しているのではないかと考えられる(ジャパンネット銀行の指定も可)。
また、この結果を男女別にみると、男性は「イーバンク銀行」や「ジャパンネット銀行」の利用率が女性に比べ高く、イーバンク銀行は10.5ポイント、ジャパンネット銀行は5.2ポイント上回る結果となっている。一方の女性は、「三菱東京UFJ銀行」が9.5ポイント、「ゆうちょ銀行」が5.5ポイントそれぞれ男性に比べ高い結果となっている。
これはあくまでも推測だが、今回の調査の対象であるリサーチモニターにはイーバンク、もしくはジャパンネット銀行の利用が義務付けられている事を考えると、男性が複数の口座を利用したがらないのに対し、一方の女性は目的や損得勘定からか複数の口座を上手に使い分けているのではないだろうかと考えられる。
Q2では、Q1で現在メインで利用しているサービスを選んだ理由を尋ねた。その結果、「メインバンクだったので」と回答したユーザーが41.2%で最も多く、次いで「機能が優れていたから」の34.2%が続く結果となった。3位には、「キャンペーンを行っていたから」が続くが、19.2%と上位の2つとは大きく離れており、モバイルバンキングサービスを選定のポイントはメインバンクなのか、そして機能が優れているのかという点が重要であることがわかる。
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