モバイルバンキングを知ったきっかけは、「インターネット」が最も多く73.8%となっている。Q1同様、今回の調査がインターネット上で行われていることを加味したとしてもこの数字は非常に高いということができるのではないだろうか。
また、男女別に知ったきっかけをみると、男性はインターネットと回答したユーザーが多く、一方の女性は金融機関の窓口やチラシ、そして家族や友人からの紹介でモバイルバンキングを知った割合が高いことがわかる。これは、単に接触機会や頻度の問題なのか、それともメディアに対する意識の違いなのか。気になるポイントである。
昨今、ブログや比較サイトなど、消費者側から発信される情報の重要性が語られるがモバイルバンキングに関してはその限りではないのかもしれない。情報収集した方法として最も回答が多かったのは「金融機関のウェブサイト(PC)」で、2位の「PCで検索」に25ポイントもの差をつけている。
検索結果からサイトという行動パターンが多いのではないかと思っていたが、実際のところは業種やサービス、そして何よりユーザーとサービスの関係(知る/最終確認などのステージ)によって大きく変わってくるのかもしれない。また、“モバイル”バンキングであるが、携帯電話からの情報収集が少ないという点にも注目する必要がある。(この点についても、ネットリサーチという点は配慮する必要がある)
モバイルバンキングを選ぶうえで重視したポイントを尋ねたところ、63.4%で「手数料が無料/安い」と回答したユーザーが最も多く、次いで「セキュリティー」の38.2%、そして「操作性」が29.4%で続く結果となった。
興味深いのは、「預金金利が高い」と回答したユーザーがわずか15.0%しかいない点である。超低金利時代においてユーザーは期待することを諦めてしまっているようにも感じられる。また、手数料を非常に気にする半面、提携サービスに対する意識は低く、総合的な評価ではなく目に見える目先の損得勘定でサービスを判断しているのではないかと考えられる。
次回、「モバイルバンキングに関する調査」ではモバイルバンキングの利用状況についてレポート致します。
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本調査はインターネットリサーチを使ったものです。あくまでも指標や参考データとしてご活用下さい。業種や取り扱っている商品、またユーザーの属性によっても調査結果は大きく異なると考えられます。より詳細な業界動向や、ターゲット層に合わせたリサーチにご興味をお持ちの方は、 リサーチアウトソーシングサービスをご活用ください。
調査対象:20歳〜59歳までの男女500人
調査期間:2009年5月26日〜2009年5月27日
調査方法:インターネットリサーチ
調査機関:メディアインタラクティブ
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