この業績悪化を受けた7月1日の株価は常識通りに売り注文が先行。大きく値を下げて始まった。しかし、目先的な売りが一巡して以降は下げ渋る動きとなり、全般相場が失速した午後の取引では逆行して前営業日終値比でプラスに浮上。そのまま取引を終えた。
通常、業績の悪化は株価の売り材料となるが、従前から業績の悪化が観測されていた場合は別。ワークスアプリケーションズについては、昨年9月以降の景況感悪化を背景に業績の悪化が警戒されていた。業績計画の修正以前から株価は今回の悪材料を織り込んでいたのだ。
業績計画の下方修正を受けて、国内大手証券のアナリストも悪材料の出尽くしを指摘。一方で、2009年6月までにパッケージソフトの需要が底を打ち、2010年6月期の業績は回復に向かうとの期待も継続している。
ワークスアプリケーションズの手掛けるバックヤード系パッケージソフトは、企業活動を継続していく上で必要不可欠なもの。景況感の悪化で一時的に投資を凍結しても、いずれ必要になってくる。株式市場では、2009年6月期は先送りされた需要が2010年6月期に上乗せされるとのシナリオが現実味を帯びてきている。
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