先週、Novellが自社事業の一部または全部を売却する計画を立てているという噂が流れた。この噂は、J.P.MorganのアナリストであるJohn DiFucci氏が、Novellの最高財務責任者(CFO)Dana Russell氏のコメントを誤って解釈してしまったことに端を発する。DiFucci氏は、Russell氏がNovellの「現在の低い評価を考慮し、株主の価値を最大にするために、会社の一部分割または全部を売却する可能性を検討した」と示唆していた。
Novellはその後、この話を否定している。だが、それほどこの件の結論を急ぐべきではない。
The RegisterのTimothy Prickett Morgan氏が示唆しているように、会社が資産の売却について「絶対にないと言えるはずなど、絶対にない」のである。特にNovellに至ってはこれまで、収益を生む事業を成長させるのに努力してきた企業である。
もっともNovellは、重点分野を拡散させてしまう上に、何よりも重要な売り上げの改善に貢献しない「Groupwise」などの資産がある。その点NovellのLinuxおよびIDマネジメント事業は可能性がある。一方で、「Workgroup」事業は四半期ごとに縮小が続いている。
Novellが売却されるという噂を打ち消すRussell氏の行動は正しい一方、現実として、Novellはいくつかの主要資産の売却を検討するべきだし、Novell自身も検討している可能性はあるだろう。そうでなければNovellの今取っている行動は愚かに見える。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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