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アップルはなぜPowerPCを捨てたのか--元IBM幹部、4年後の告白 - (page 3)

文:Brooke Crothers(Special to CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2009年06月23日 07時30分
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 IBMは高性能なシングルコアPowerPCプロセッサを供給することに重点を置いていた、と同社の元幹部は語る(シングルプロセッサのギガヘルツの数値を徐々に上げていこうとしていたと思われる。目標は3GHzを超えることだった)。この人物によれば、IntelがAppleとの話し合いの中でデュアルコア(マルチコア)プロセッサのロードマップを見せたとき、Appleはこの戦略を考え直したという(下図で示すように、IBMもMac向けのマルチコアPowerPC設計を提供してはいたが、Intelが提案したマルチコア設計とは異なる種類のものだった)。

 興味深いことに、IBMはPowerPCのコストを、「Cell Broadband Engine」によって償却できると期待していた。Cellは現在、ソニーの「PlayStation」、数種のIBMサーバ、IBMの「Roadrunner」スーパーコンピュータで使われているPowerPCベースのチップ設計だ。IBMはAppleをCellに移行させ、そこで規模の経済性を得たいと考えていた、とこの人物は語る。

 Advanced Micro Devices(AMD)と、同社がここ数年Intelとの競争で苦戦していることを例にできるのではないだろうか。そうかもしれない。主要な半導体市場でトップになり、単独で競争力を維持するには研究開発や製造に資金をつぎ込むことが必要だ。そのための莫大な財源を持っているチップメーカーはほとんどない。その証拠に、AMDは2008年に危機を迎え、自社の製造部門を切り離すことでその危機から逃れた。

 そしてAppleは2005年にAMDではなくIntelを選び、以来Macラインへの供給をIntelのみに任せている。

picture Appleの「Power Mac G5」タワー型の仕様(2006年8月販売終了)。
提供:Apple

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ

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