Intelは、「Lynnfield」(開発コード名)チップや「Clarksfield」(開発コード名)チップを採用する「Core」プロセッサシリーズの今後のブランド展開について明らかにした。また同社によると、PCブランドとしての「Centrino」は廃止されるという。
Intelの広報担当者Bill Calder氏は、米国時間6月17日付の同社ブログ投稿で、Coreブランドは「エントリーレベル(『Intel Core i3』)、中間レベル(『Intel Core i5』)、ハイエンドレベル(『Intel Core i7』)」の3つに簡素化される」と述べている。
Calder氏は同じブログ投稿で、「注意しておきたいのは、これらはブランド名ではなく、『Intel Core』ブランドの特徴と利点の違いを示す修飾語をつけた名称だということだ」とも述べている。
このブログ投稿によると、今後登場するLynnfieldチップ(デスクトップ向け)は、特徴と性能によってIntel Core i5またはIntel Core i7として発表される。Clarksfieldチップ(モバイル向け)はIntel Core i7になるという。
32ナノメートル製造プロセスによるモバイル向けチップ「Arrandale」(開発コード名)はCore i3として登場するが、最終的にはCore i3、Core i5、Core i7からなるCoreブランド全体に拡大する。またCalder氏によると、32ナノメートル製造プロセスによるデスクトップ向けチップ「Clarkdale」(開発コード名)は、Core i3およびCore i5として発売されるという。
Calder氏によると、現在広く使われているCentrinoの名称は、PCブランドとしては廃止になる。Centrinoは「Wi-Fi製品やWiMAX製品の名称に使われる」ことになるが、「2010年にかけてはノートPCの市場に残る」と同氏は言う。とはいえ、最終的には使われなくなるようだ。
Intelのコーポーレートマーケティング担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるDeborah Conrad氏は、Intelのサイトに掲載された動画で、「2009年後半は、Core i5と、新しいCore i7製品が市場に登場する。その後、2010年前半までにはCore i3、i5、i7製品がそろうようになる」と話している。「古い名称は、製品が姿を消した段階で使われなくなる」と同氏は言う。
Intelは別のブランディングについても明らかにしている。先のブログ投稿には、「手頃な価格のエントリーレベル向けの『Celeron』、ベーシックな『Pentium』、そしてもちろん、ネットブックからスマートフォンまで新しいデバイスに使われる『Intel Atom』プロセッサについては、この名称を引き続き使用する」とある。
「PC購入の際は、グッド、ベター、ベストという考え方をしてほしい。Celeronはグッド、Pentiumはベター、Intel CoreファミリーはIntelが提供する製品の中でベストを意味する」とCalder氏は書いている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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