[レビュー]動画も静止画も高画質を目指したビクター「Everio X GZ-X900」の実力

日本ビクター
内容:記録メディアの多様化と高機能化により、多方面の広がりを見せているハイビジョンビデオカメラ。数多くの新製品が登場する中、日本ビクターが、静止画と動画を1台と記録できる基本に立ち戻り設計したのが「Everio X GZ-X900」だ。

徹底したコンパクト化と軽量化を実現した高画質機

 画質と価格のバランスに定評のある日本ビクターの「Everio」(エブリオ)シリーズにコンパクトな高画質モデル「Everio X GZ-X900」が加わった。

 GZ-X900は徹底したコンパクト化と軽量化により手のひらサイズを実現。撮影時の重量は300gながらフルHD(1920×1080ドット)での撮影とリアル900万画素(3456×2592ドット)での写真撮影が可能になっている。

  • スタイリッシュなデザインでビジネスシーンにも映える。本体にはEverioとしては初めてグローバルブランドの「JVC」ロゴをあしらった。ステレオマイクはレンズと同軸上に配置するのではなく、モニター部分に内蔵されている

 搭載ズームは光学式5倍とデジタル式200倍に加え、撮像素子の有効範囲を広げて画質劣化を抑えながらズームする「ダイナミック式」7.8倍も搭載する。レンズは3群移動型ズーム方式の「コニカミノルタHD」を搭載。手ブレ方式には、画質劣化のない独自開発の光学式手ブレ補正を採用している。これだけの光学周りを備えながら、本体幅は37mmのスリムボディを実現した。

 黒を基調にしたボックスフォルムは、レンズ、撮像素子のレイアウトを考えると、かなり小柄だ。バッテリを装着した撮影時重量でも300gにまとめている。同じようなコンパクトモデルだとソニーのがあるが、こちらの方が280gとわずかに軽い。

オン、オフ両シーンで使えるフラットな3つ星デザイン

 フラットな本体デザインは、ジャケットのポケットやカバンにも収納しやすく、「オン=オフの両シーンで使いこなしてほしい」という同社の提案が見事に織り込まれている。男性ならベルトホルダーにつければ、かさばらずにいつでも撮影できそうだ。女性ならハンドバックに入れてもシルエットを崩さずに収納できる。コンパクトHDムービーとしては3つ星のデザインにまとまっていると筆者は感じた。

  • 光学ズームは5倍を装備。ズームアップしていくと……

  • 離れた場所からでもここまで迫力ある撮影ができる

  • 900万画素での写真撮影。発色は良好で解像感も十分だ。適度なボケ味も好感が持てる

  • 手のひらがあたる部分はカーボン風の仕上げが施されている

  • DVテープとの比較。かなりコンパクトだ

  • YouTubeへのアップロード専用ボタンもある

 個人差はあるだろうが、本機のようなレイアウトの場合、撮影時に手首を体方向へ向けて、撮影するので手首が疲れる。操作ボタン類の配置を含めて、購入時には実機を操作してから検討することをオススメする。

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