[レビュー]動画も静止画も高画質を目指したビクター「Everio X GZ-X900」の実力 - (page 3)

日本ビクター
内容:記録メディアの多様化と高機能化により、多方面の広がりを見せているハイビジョンビデオカメラ。数多くの新製品が登場する中、日本ビクターが、静止画と動画を1台と記録できる基本に立ち戻り設計したのが「Everio X GZ-X900」だ。

赤の発色、人肌再現が秀でる

 画質は素晴らしく、さすがビクターと唸る仕上がりだった。特に赤の発色が目を惹き、人肌なども健康的な色で表現する。これには前述したコニカミノルタHDだけでなく、新開発の「1/2.33型1029万画素CMOSセンサー」と画像処理エンジン「HD Gigabrid Premium II」によるセットが功を奏している。

 映像回路のHD Gigabrid Premium IIは5.3メガの動画、9メガの静止画を高速処理することで、AVCHDの上級レート24Mbpsでのハイビジョン記録を実現した。それだけでなくフルHD画質での動画撮影をしながら、5.3メガの静止画も撮影できるのも魅力だ。

  • 最高画質ドはUXPモード。画質は文句なし

  • ただし、UXPモードで撮影するとDVDへの記録はできない

  • UXPで撮影した動画をソニーのBlu-ray Discレコーダー「BDZ-A750」に接続したBlu-ray Disc化した。GZ-X900をUSB接続しすると認識する

  • パソコンで作成したAVCHD方式のDVDをBlu-ray Discレコーダーで開くとタイトル名が「ピクセラ」になっているのが気になる

  • XPで撮影した画像をAVCHD方式のDVDに記録し、Blu-ray Discレコーダーで再生中にキャプチャした。輪郭は繊細で色乗りが良いのがわかる

ハイスピード撮影機能を内蔵

  • スーパースロー撮影は本体のダイヤルで切替える。H1、H2、H3と表示されているのがそれだ。正直、ダイヤルにこの機能を割り当てるなら、静止画のマクロ機能などにしてほしかった

 本機には前述した高画質回路により、スーパースローモーションの「ハイスピード撮影」ができる。NHKの化学番組のような映像がコンパクトHDムービーでも撮影可能だ。画質をあまり落とさずにスロー映像を楽しむなら120fpsがオススメだ。

 600fpsで撮影すると640×72ドットになるので画質は粗くなる。録画時間も2.4秒と、まさに瞬間を捉える感じだ。扱いやすいのは120fpsで、画質は480×270ドットなので視聴に堪えられる。

ハイスピード撮影
画像サイズ録画時間再生時間
600fps640×722.4秒24秒(10×)
300fps480×1164秒20秒(5×)
120fps480×2704秒8秒(2×)

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