携帯電話組み込みソフトのACCESSの株価が、決算発表をきっかけに上昇している。6月11日の取引終了後に発表した2010年1月期第1四半期決算は営業損益段階から赤字が続く上に、前年同期比での赤字幅も拡大。収益改善が遅れているようにも見えるが、株式市場の評価は高まる方向にある。
ACCESSの第1四半期業績は、連結売上高が前年同期比34.5%減の28億4500万円、経常損益は17億3500万円(前年同期は12億3800万円の赤字)となった。ロイヤリティー収入の減少が想定以下に収まったほか、販売管理費の削減も進む。前年同期比では減収、赤字幅拡大だが、会社側の示していた計画数値を上回る内容となった。中間期では経常損益で35億5900万円の赤字、通期では30億円の黒字を計画している。
市場が注目するのは、プラットフォームソフト「ACCESS Linux Platform(ALP)」とNTTドコモ向けオペレーターパックの将来性。同社株をカバーするアナリストのほとんどは同社株を高く評価しており、かつ、その多くがこの2つの材料を評価している。
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