またもう1つの特徴として、ビジネスモデルとも関わるところだが、旅行コンテンツの充実とそれに関連したポイント制度があげられる。クラブツーリズムのツアーの参加やキャンペーンの応募によりポイントをためることができる。ためたポイントは、1ポイント1円として現金に交換できるほか、グッズとも交換可能だ。
同じく中高年向けSNSとして、小僧comが運営する「小僧SNS村」がある。「50、60はハナタレ小僧。元気な大人の豊かな後半戦を応援するインターネットコミュニティ」というコピーが印象的なこのSNSの利用には、既存ユーザーからの招待、もしくは入会審査が必要だ。4月20日、セミオープン型SNSにリニューアルし、外部に日記などを公開できるようになった。ブログとしての利用やSEOを意識した動きのようだ。なお、小僧comはライブドアホールディングス前社長の平松庚三が代表取締役会長兼社長を務める。その人脈からか、84名のアドバイザリーボードも特徴的だ。
ヤフーが運営するのはシニア向けの情報ポータル「Yahoo!セカンドライフ」。ユーザーは「サポーター」という名目で情報を投稿することもできる。また、アバターを活用している点がヤフーらしい。NECビッグローブは「団塊世代を応援」というコピーの「Station50」を運営。お笑い動画や旅行・演劇などの情報、ブログの紹介など幅広いコンテンツを用意する。シニアコミュニケーションの「シニアコム.JP」は4月1日にリニューアル。「50歳未満はお断り」で会員数は30万、ブログ記事は3万を超える。ほかにも、日本テレネットが運営する「Slownet SNS」は「シニア向け学び系SNS」と銘打ち、ブログやサークル、掲示板といったコンテンツを用意している。2008年の11月にユーザー数は7万人を突破。
言うまでもないが、この年代層は貯蓄が高く空き時間が多い傾向にある。その点ではシニア向けのコミュニティはますますニーズが高まるだろう。どのプレーヤーが覇権を握るか気になるところではある。
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