凸版印刷は6月8日、「UQ WiMAX」を利用した次世代ネットワーク型デジタルサイネージ端末を開発したと発表した。流通事業者や小売店を対象に、端末の販売や設置、コンテンツ配信サービスを10月上旬より開始する。
端末用の通信回線には、UQコミュニケーションズの高速ワイヤレスインターネットサービス「UQ WiMAX」を利用。これにより、コマーシャル動画や商品画像などの大容量コンテンツをリアルタイムで各端末に配信できる。また、ユーザー企業のコンテンツスケジュールを一元管理し、特売情報やタイムセール情報など、売り場に合わせたコンテンツ配信が可能となる。
端末には、「FeliCa」リーダ/ライタの接続が可能。消費者がおサイフケータイなどをかざすことで、来店ポイントを貯めたりクーポンを取得するなどができる。また、バーコードリーダと組み合わせれば、商品の詳細情報や関連情報を表示できる。これらの機能を用いて、商品訴求力の向上や再来店の促進を図るという。
OSはWindows XP EmbeddedまたはLinux、CPUにインテル Atom プロセッサを採用。I/Oは、UQ WiMAXまたは無線LANを選択して内蔵できる。モニタは800×480の7.0型タッチパネルで、サイズが幅229mm×高さ115mm×奥行き64mm、重さ900gとなっている。
なお、凸版印刷では2009年度、30社1000台の導入を目標に1億円の売り上げを目指す。さらに2011年度には、流通事業者や小売店以外の展開で200社1万台の導入、関連機器やサービスも含めた12億円の売り上げを目指すとしている。
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