メジャーリーグのSt. Louis Cardinalsの監督であるTony La Russa氏から、なりすまし投稿をめぐって訴訟を起こされたことを受け、Twitterの共同創設者であるBiz Stone氏が同社のブログで、訴訟に対応し偽アカウントを撲滅する将来の計画を詳述した。
Stone氏は米国時間6月6日の投稿に書いた。「La Russa氏とその優れた業績にはしかるべき敬意を払っているが、同氏が起こした訴訟は司法リソースの浪費であり、くだらないものに近い。Twitterのサービス規約は公正であり、裁判所に支持され、La Russa氏の訴えは最終的に却下されると考えている」
マイクロブログサービス企業のTwitterは、他人になりすまして開設されたことが判明したアカウントについて、使用停止や削除、管理権限の移行といった措置を取っている、とStone氏は繰り返し述べた。Stone氏によると、La Russa氏の場合にもこうした措置が取られたという。同氏はまた、Twitterがこの訴訟で和解したというのは誤報だと述べた。
それにもかかわらず、Stone氏によると、Twitterは顧客サービスを改善する良い機会だと認識しており、以前から噂されている「Verified Account(認証済みアカウント)」機能のベータ版の試験運用を2009年夏に開始する予定だという。これらのアカウントは、名乗っている本人によって運営されていることを示す特別なシールを表示するようになる。
試験運用は「公職にある人物、公共機関、有名アーティスト、スポーツ選手、その他の有名人など、なりすまされる危険性がある人々」から開始する、とStone氏は書いた。Stone氏によると、ゆくゆくは認証するアカウントを増やす意向だが、リソースが必要なので最初は小規模に行うという。
2009年5月にサンフランシスコのカリフォルニア州上級裁判所に提出されたLa Russa氏の訴状によると、現在は削除されているアカウントの4月19日付の投稿は以下の通りだ。「3試合で2敗に終わったが、選手が飲酒運転で事故を起こしたり、ピッチャーが死亡したりすることなく、シカゴを離れることができた」。後半のコメントは、動脈閉塞で2002年にホテルの部屋で死亡したCardinalsのピッチャーDarryl Kile選手や、2007年に自動車事故で死亡したリリーフピッチャーのJosh Hancock選手に言及したものと思われる。
La Russa氏は、偽の投稿は「名誉と品位を傷つけるもの」で、精神的苦痛をもたらしたと述べた。
最近起きた、Twitterを利用した別の有名ななりすまし事件では、有罪判決を受けた音楽プロデューサーのPhil Spector氏が刑務所から送ったとされる投稿が、その後偽者が送ったものと判明した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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