食に関する問題や事件の続発による安全意識の高まり、また「100年に1度」と言われる不況のあおりも手伝ってか、近年農業が見直されてきている。現在、農業に興味を持っている人はどれくらいいるのだろうか。20代から40代のネットユーザーに調査し、544名の回答を集計した。
現在住んでいる地域に木や草などの緑がたくさんあるかとの問いには、「ある」が28.5%、「どちらかというとある」が35.3%。対する「どちらかというとない」は25.4%、「ない」が10.8%であった。
植物の育成や土いじりをするのは好きかと聞いたところ、「好き(10.7%)」「どちらかというと好き(38.6%)」を合わせた「好き派」は49.3%で、性別・年代問わずほぼ半数。また、住んでいる地域に緑がたくさんあると感じている人ほど「好き派」のポイントが高く、「ある」とした人では59.4%にのぼっている。
畑仕事の手伝いや1日体験などで農作業をしたことがあるかでは、「ある(現在農業をしている)」とした人が2.0%。「ある(作業経験がある)」は50.4%と半数を占める結果に。
居住地に緑がたくさん「ある」と感じている人では、実に67.1%が経験者であった。「ない」人よりも40ポイントも高い。こちらも緑が豊富と感じている人ほど高い比率になっている点が特徴的だ。
次に、今後(または遠い将来)仕事として農業をしたいと思うかと聞いたところ、「興味がある(4.0%)」「どちらかというと興味がある(27.4%)」の合計31.4%が「興味がある」と回答。特に、男性(35.5%)と30代(37.2%)で他よりもポイントが高い点が目立っている。
また、居住地に緑がたくさん「ある」人の37.4%が興味を示していたのに対し、「ない」人は23.7%とやや消極的で、全体的に日頃から緑に接して暮らしている人のほうが農業への関心が高い様子。
「興味がある」とした人に農業に興味を持っている一番の理由を答えてもらったところ、「自然に触れるのが好きだから」が36.3%でトップ。次いで「老後はゆっくり好きなことをしたいから(25.1%)」「農業がおもしろそうだから(13.5%)」の順位に。一方、「興味がない」人の理由では「体力がない」「虫が苦手」「収入が心配」「面倒」などが多く挙げられていた(自由回答)。
ちなみに、インターネットでの野菜購入経験は、91.7%が「ない」と回答。購入経験者はわずかだった。ネットでの購入経験は低いようだが、農家が直接インターネットで販売している農作物を「イメージする言葉」を選んでもらったところ、「新鮮」が最多の42.6%。以下「安心(33.1%)」「高い(32.0%)」「おいしい(27.8%)」と続き、好意的な言葉が多く上位にランクインする結果となった(複数回答形式)。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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