『今年の漢字』第4位に「食」がランクインした2008年。食をめぐるニュースは尽きなかったが、消費者の意識はどう変わったのだろうか。20代から40代を中心とするネットユーザー430名を対象に「食に関する意識調査」を実施した。
スーパーなどで食品を購入する際、国産かどうかを意識するかを聞いたところ、45.6%が「国産を買うよう意識している」、35.8%が「商品によっては国産を買うよう意識している」と回答し、あわせると「意識している」とした人は81.4%にのぼった。性別・年代別では、女性(87.9%)と40代(89.1%)で特に多い。それだけ、外国産への不信感が高いとも言えそうだ。
「意識している」と回答した人に、あてはまる食品を複数回答形式で聞いたところ「野菜」が最も多く80.3%。外国産の農薬残留問題なども大きくクローズアップされただけに、意識する人が多いよう。特に女性では84.6%と高ポイントだった。
以下、全体では「米(65.1%)」「鶏肉(63.1%)」「牛肉(62.3%)」「豚肉(59.4%)」の順。いずれも、産地偽装や流通の問題などが一部に発覚した食品で、消費者側も意識せざるを得ないというのが現状かもしれない。
また、国産の食品についてのイメージを複数回答形式で聞いたところ、トップ3までが僅差で並び、1位「安心」60.9%、2位「安全」59.3%、3位「高価」57.9%の順。国産品は高いが安心や安全には変えられないという消費者の本音が垣間見える結果となった。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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