UPDATE カリフォルニア州カールズバッド発--QualcommとFreescale Semiconductorは、両社がIntelベースのネットブックよりも低価格かつ軽量で、接続性にも優れているとするデバイスのカテゴリを提唱しようとしているようだ。
ネットブックとの違いを明確にするため、両社はこのカテゴリを「スマートブック」と呼んでいる。
「私たちは、『スマートブック』という呼び名を用いている。ほかの人にも、是非この名称を使ってほしい」とFreescaleのグローバル・コンシューマー・セグメント・マーケティング担当ディレクターであるGlen Burchers氏は米国時間5月28日、電話インタビューで述べた。「ARMベースのデバイスを使っているメーカーは、この名称の使用に協力してくれている」(Burchers氏)
QualcommのCDMAテクノロジ部門でマーケティング担当バイスプレジデントを務めるLuis Pineda氏は、28日のテレビ会議で、「スマートブックとは、より大きなフォームファクタでのスマートフォン体験のことだ」と述べた。
それでは、DellやHewlett-Packard(HP)などが販売するネットブックと比較して、スマートブックはどこが異なるのだろうか?ネットブックには、Intelの「Atom」プロセッサが搭載されており、多くの場合、OSにはMicrosoftの「Windows XP」が採用されている。スマートブックは、ARMの設計をベースにしたプロセッサとLinux OSを使用する。さらに、多くのスマートフォンと同様に、3G接続にも標準で対応する。
ARMのチップは、Atomプロセッサよりも電力効率に優れており、ARMベースのデバイスは、OSに全くといっていいほど費用がかからない。「(スマートブック)と既存のネットブックの主な相違点は、スマートブックの方がバッテリ持続時間(8時間)に優れているうえに、フォームファクタが小さく、価格も安いことだ」(Burchers氏)
Burchers氏によれば、スマートブックには、ほかにも「インスタントオン」や「持続的な接続性」などの顕著な特徴があるという。Burchers氏は、「私たちの狙いは、スマートブックを電子メールやメッセージを自動的に取りに行けるだけのインテリジェンスを備えたデバイスにすることだ。これは、まさに人々がスマートフォンに期待することだ」と述べ、スマートブックの動作はいくつかの点でネットブックよりもスマートフォンに近い、ということを強調した。
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