Intelは米国時間5月26日、プロセッシングコア数が最大8コアのサーバチップを2009年中に出荷することを明らかにした。一方IBMは、このチップを8個搭載して64コアを構成する開発中のサーバを披露した。
Intelの「Nehalem-EX」(開発コード名)プロセッサは、2009年中に生産が始まり、2010年の早い時期にシステムに組み込まれて出荷されるとみられる。IntelのServer Platforms Marketing Groupでゼネラルマネージャーを務めるBoyd Davis氏は、5月26日に行った会見の中で、同プロセッサは1個のチップに最大8コアを搭載し、16のスレッドに対応すると述べた。
Intelはスレッドを使用することで、各プロセッシングコアの処理量をほぼ倍増させている。
この会見に参加したIBMは、現在開発中のサーバについて語った。IBMの「BladeCenter」担当バイスプレジデントを務めるAlex Yost氏によれば、このサーバはNehalem-EXプロセッサを8個搭載して64コア構成になり、128のスレッドを処理できるという。「われわれは今日、初めてNehalem-EXを披露できることに感激している」と同氏は述べた。
Nehalem-EXはまた、プロセッサのソケット1つにつき最大16個のメモリスロットを実装してメモリ容量を倍増させるとともに、高速接続技術QuickPath Interconnect(QPI)も4リンク用意する。
Intelはまた、現行の「Nehalem」サーバチップが市場シェアを伸ばしていると述べた。Davis氏によれば、同社がNehalemアーキテクチャベースで初のサーバプロセッサとして2009年3月末に発表した現行版「Xeon 5500」は、2009年8月までの出荷数でIntelの大容量2プロセッササーバの「半分以上」になる見込みだという。
「顧客による導入は順調に進んでいる。3月末に投入してから、8月までの2プロセッササーバ出荷数の過半数になるだろう」(Davis氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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