今日のモバイルワーカーは未だに、有線、無線、携帯電話の各作業空間の間を行き来しなければならないという問題を抱えている。Ciscoは、この問題に対する解決策を提供できるのではないかと考えている。
ネットワーク大手のCiscoは米国時間5月19日、「Collaboration in Motion」という新しいイニシアチブを発表した。モバイル市場向けのさまざまなサービスを統合することにより、モバイルワーカーを支援することを目的とする。
Collaboration in Motionでは、Ciscoのネットワークポートフォリオからの多種多様な製品を統合する予定である。その製品としては、Ciscoの仮想会議ツール「WebEx」、同社の「Unified Communications」プラットフォーム、「Cisco Unified Wireless Network」、技術サポート向けの「Cisco Advanced Services」などが含まれる。同社はこの新プロジェクトが、有線、無線、および携帯電話の間の溝を埋める役割を果たし、モバイルワーカーがよりシームレスに仕事をこなすことができるようになると期待している。
Collaboration in MotionについてCiscoは、複数の主要な分野における新しいツールや技術に焦点を当てることが同社の戦略であると述べている。同社のWorkspace Experienceの一環として、ますます増加する携帯型モバイル機器向けのネットワークアプリケーションやソフトウェアを開発する予定である。Ciscoは最近、同社のアプリケーション「WebEx Meeting Center」の「iPhone」版を発表したばかりである。
同社は、Wireless Networkプラットフォーム向けに、802.11n技術を用いた無線ネットワークコントローラなどの製品をさらに開発している。802.11nはまだ標準規格として承認されていないが、多くの企業が将来的に802.11nをサポートする製品を次々に提供している。
同社のプロフェッショナルサービス部門では、顧客による旧式の無線ネットワークから802.11nへの移行と、最適な無線性能に向けた音声およびビデオサービスの評価を支援する予定であるとCiscoは述べている。
Ciscoの新しい「Developer Network」は、同社のサードパーティー開発者らによるCisco Unified Wireless Network向け製品の提供を支援する予定である。
Ciscoのワイヤレスネットワークビジネス部門のバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるRay Smets氏は、「進化する現代の企業は、物理的に接続されていないことの多い作業空間で構成されており、重要なビジネス情報はノートPCやスマートフォンなどのモバイル機器によって収集され共有されている」と述べた。「Collaboration in MotionにおけるCiscoのアプローチでは、ネットワークの能力を利用してこれらの機器をネットワーク、人々、そしてシステムに接続し、ボーダレスな組織における協調作業を可能とする」(Smets氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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