Microsoftは、これまで多くのバージョンの「Windows」で、リリース時期が近づくにつれて機能を削っている。
だが「Windows 7」では、リリース時期が近くなってからいくつかの機能を追加している。中でも最も興味深い機能の1つは、最新のリリース候補版で発表されたもので、メディアをインターネット経由でPCからPCへ、「Slingbox」のようにストリーミングできる機能だ。
注意すべき制限がいくつかある。このストリーミング機能は権利保護されていない動画と音楽のファイルで利用できる。したがって「iTunes」の動画やその他のコピープロテクトされたコンテンツを視聴することはできない。
また、リモートメディアストリーミング(Remote Media Streaming)と呼ばれるこの機能では、両方のコンピュータでWindows 7が稼働していなければならず、セットアップ作業もいくらか必要だ。とはいえ、その機能が動作する場面や場所では、素晴らしい機能だ。特に、ネットブックやノートPCのユーザーが、外出用のマシンに入れていない音楽を聴いたり写真を見たりしたいという場合に適しているように思われる。
製品についてより深く理解するため、筆者はこの機能を試してみることにした。この機能は、一方のPCが米CNETの企業ネットワークに接続されているときには動作しないようだったが、カフェに入って自宅のWindows PCからメディアをストリーミング再生してみるとうまくいった(リモートメディアストリーミングでは、コンテンツを格納しているPCがホームネットワークの一部になっている必要がある)。
セットアップ作業は複雑すぎるということはないが、簡潔でスマートとは決していえない。PCを準備するには、「Windows Media Player」でインターネットストリーミングをオンにする必要がある。また、両方のマシンに同じ「Windows Live ID」を関連付ける必要もある(いずれ他のIDプロバイダーもサポートされる可能性があるが、今のところはWindows Live IDのみに対応)。
起動して稼働させるには、インターネットから「Windows Live ID Sign-in Assistant」をダウンロードする必要があり、これにはブラウザが必要となる。ここでも、技術的に高度すぎるということはなかったが、ブラウザを開いて何度もクリックする必要なく済ませることができたらよかったと思う。
すべてセットアップし終えたと思われた時点で、テストを行うことにした。自宅からあまり遠く離れずに、近所のカフェNervous Dog Coffee(筆者のお気に入りで、カフェインを補給したいときや新しいテクノロジを試したいときによく行く)に向かった。
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