「Gmail」、他のメールサービスからの移行を容易にする新機能

文:Dong Ngo(CNET News.com) 翻訳校正:緒方亮、福岡洋一2009年05月15日 13時23分

 友人を口説いてAOLからよそに移行させるのはなかなか難しい。私の説得力が足りないのではない(十分努力している)。電子メールのアーカイブと連絡先(contact)を、新しく作るAOL以外のアカウントに移すことができないという理由があるからだ。

 しかし米国時間5月13日、アカウントの移行がこれまでより容易になる「Gmail」の新機能が発表された。これで私の説得力も上がるはずだ。

 「Yahoo」「Hotmail」「AOL」などのメールサービスからGmailに、電子メールと連絡先を移せるようになった。つまり、元のアカウントに送信された大切なメッセージを、新しいGmailアカウントで見ることができるわけだ。

 Gmailの新しい移行機能では、古いアカウントに新しく届くメッセージを30日間、Gmailの新アカウントにインポートすることもできる。この間を利用して、連絡先のリストにある相手に新しい電子メールアドレスを知らせるわけだ。もちろん、私自身そうだったが、ときおり古いアカウントを訪れてチェックすることはいつでもできる。こうして、何年も連絡がなかった思いがけない相手がメールを送ってきた場合に備える。

 ところで、AOLユーザー向けのアドバイスだが、電子メールを確認するために、コンピュータの動作とインターネット接続の速度を著しく低下させる傾向があるAOLのソフトウェアをインストールする必要はない。AOLのサイトに行って電子メールアドレスとパスワードでログインすれば、AOLの電子メールを確認できる。

 GmailエンジニアのChad Parry氏は前述のブログで、当面この新機能を利用できるのは新規に作成されたGmailアカウントのみだが、数日中にも既存のGmailアカウントすべてで利用可能になると書いている。確認するには、Gmailアカウントの「設定」(Settings)リンクをクリックする。そこにあった「アカウント」(Accounts)タブが「アカウントとインポート」(Accounts and Import)タブになっていれば、この移行機能を利用できる。

 残念ながら、「Google Apps」を利用している学校や企業は新しい移行機能を使えるようにはならないという。こうした団体はgmail.comの代わりに独自ドメインを電子メールアドレスの後半に利用する傾向がある、というのがその理由ではないだろうか。

 これまでは、古いアカウントで連絡先をCSVファイルに書き出すと、それをGmailで読み込むことができた。この手法は現在も使えるが、新しい移行機能のほうがはるかに簡単だ。それに新機能には、電子メールのアーカイブを読み込むオプションがついている。この点はとても重要だ。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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