日本ビクターは5月12日、3300万画素のスーパーハイビジョン解像度を実現するD-ILAプロジェクターを開発した。従来機に比べ明るさは1.5倍、消費電力は約半分になるという。
スーパーハイビジョンフル解像度を持つD-ILAプロジェクターは、D-ILA3板式を採用し、8192×4320ドットの解像度を実現したとのこと。従来機ではグリーンのみ画素ずらしをすることで、4000TV本の解像度を実現したが、新製品はRGBそれぞれに3500万画素のD-ILA表示パネルを採用することで、全色にわたって4000TV本の解像度が得られたという。
輝度は1万ルーメン、コントラスト比は5500対1の高輝度、高コントラスト比を実現。光源ランプには3000Wのキセノンランプを使用しており、従来機に比べ消費電力を約半分に低減できるという。
通常インターフェースとして利用されるHDMI信号は、5m程度の距離までしか伝送できないため、インターフェースには4本の光ファイバーを使用しているとのこと。電源スイッチ以外は、ネットワーク経由でパソコンを用いて操作するとのことだ。
本体サイズは高さ456mm×幅1080mm×奥行き1250mm、重量は168kg。日本ビクターでは、発売時期、価格ともに未定としている。
また、あわせて4K2Kで毎秒60フレームを実現したライブビデオ出力機能を搭載した4K2K 60Pカメラも新開発した。
カメラヘッド部と信号処理部を分離することによって、カメラヘッドの小型化を実現し、信号処理部を最大100mまで離れた場所に設置することが可能だという。2008年度中の発売を予定しており、価格は2000万円以下とのことだ。
D-ILAプロジェクター、4K2K 60Pカメラともに、5月21日から24日まで東京・世田谷のNHK放送技術研究所で開催される一般公開に展示される。
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