日本ビクターは4月13日、業務用の3D液晶モニター「GD-463D10」を発表した。パッシブ型円偏光メガネとあわせて使用することで、3D映像を再現できるという。46型で薄さ39mmの薄型モニターとなる。発売は7月上旬から。価格はオープンだが、納入価格は70万円程度となる。
GD-463D10は、ビクター独自の3D映像システムを搭載した3D液晶モニター。Xpol偏光フィルター方式を採用し、電源不要のパッシブ型円偏光メガネを使用することで、3D映像を再現するという。解像度は1920×1080ドットのフルHDタイプで、パネルコントラスト比は2000対1となる。
3D映像信号入力は、3Dコンテンツ制作現場などで広く採用されている「Line-by-Line方式」および「Side-by-Side方式」の2方式に対応している。1台につき2個同梱される偏光メガネは、常に左右の映像が表示されるため、チラツキのない3D映像を表示し、速い動きの映像に対しても立体感が損なわれないとのことだ。
同社では、映像制作サイドのより繊細な画質要求に対応する業務用フルHD 3D液晶モニターとして位置づけており、年間2000台を生産する予定とのこと。今後は、3D映像の新規用途と期待されている科学研究、医療教育、各種シミュレーション用にも販売展開をし、業務用ディスプレイ事業を拡大していくとしている。
なおGD-463D10は、4月18〜23日に米国ラスベガスで開催される世界最大の放送機器展覧会「NAB Show 2009」に出展される。