Microsoftは米国時間5月11日、「Windows 7」の正式リリースが、ホリデーショッピングシーズンに間に合わせて、年内に予定されていることを明らかにした。
MicrosoftのシニアバイスプレジデントであるBill Veghte氏は、インタビューに応じ、「Windows 7をリリースして、ホリデーシーズンを迎えるべく、順調に事が運んでいる」と語った。Veghte氏は、11日にロサンゼルスで開催のTechEd 2009において講演を行い、同様の声明を出す予定である。ここ最近では、Veghte氏は1月に、年内のリリースが確実になっているわけではないと、公式に発言していた。
また、MicrosoftはTechEd 2009にて、Windows 7のデスクトップ版がリリースされるのと同時期に、最新サーバ版となる「Windows Server 2008 R2」の完成も予定されていることを、正式に発表する計画である。Microsoftは4月に、Windows 7のリリース候補(RC)版と時を同じくして、Windows Server 2008 R2のRC版もリリースした。
これまで数カ月の間、Microsoftは、Windows 7の出荷時期に関して、Windows Vistaの一般発売が開始されてから3年になる、2010年1月までには実施されるとの公式見解を出していた。しかしながら、すでに2008年秋頃にも指摘していた点だが、Microsoftは常に、2009年内のリリースを目指して計画を立ててきた。
コンピュータメーカーも、これまで(時には公式に言及されたこともあったが)非公式に、開発が順調に進んでいることを示唆してきた。とはいえ、Vistaのリリースが遅れた記憶も、まだ鮮明に残る中で、Microsoftは、見切り発車することがないように、慎重な姿勢を貫いてきた。
Veghte氏は、技術者向けサイトでは4月末に公開された、Windows 7のRC版の早期フィードバックを通じても、Microsoftは、(Windows 7の)2009年内の正式リリースが確実なものになったとの手応えを得られたと述べている。
Veghte氏は、ベータ版の時とは異なり、RC版では、Microsoftが、必要とされていたクラッシュ時のステップごとの機能制限による対策効果などを確認することができたと語っている。
「何か深刻な事態が生じた時も、すぐに通知が行われる。その兆候がつかめた段階で、かなり迅速に事態を把握できるだろう」と、Veghte氏は述べた。
また、同じく重要な点として、Veghte氏は、必要とされているパートナー企業からのサポートも、十分なレベルに達しつつあることを明らかにした。Veghte氏は、すでにいくつかの企業が、Windows 7対応のロゴ認証を取得したことも示している。その最初のグループには、一部のグラフィックスチップベンダーも含まれており、Vistaの時は、アーリーアダプターが互換性の面で多くの問題を抱えたものの、その要因ともなった、グラフィックス面でのサポートが限られていた状況からは、大きな進歩となっている。
Veghte氏は、最終的に(Windows 7の)コードが確定する時期や、正式なリリース時期に関して、具体的な情報は提供していない。Veghte氏は、一般的な情報として、エコシステムは、正式リリースへの準備が整う、最終的な開発終了のアナウンスまでに、9〜14週を要すると述べるにとどまった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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