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豚インフルエンザが主題のゲームは許されるか--問われる「ニュースゲーム」の是非 - (page 2)

文:Daniel Terdiman(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル、編集部2009年05月13日 08時00分
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 「(わたしたちのゲームが)これほどの論議を呼んでいることに、とても驚いている」と言うのは、FubraのLouise Doherty氏だ。Fubraが現在公開している「Sock and Awe」は、Bush前大統領が靴を投げつけられた事件のみを題材にした、少なくとも7つあるゲームのうちの1つである。「それはちょっとした遊びなのだが、わたしたちのことを不道徳だとか、サイトを閉鎖すべきだとか、Bush前大統領がどんなことをしてきたとしても、『靴を投げつけられても仕方がないという人などいない』といった電子メールが大量に届いた。あれはバーチャルの靴だ。投げつけられた本物の靴だって、大統領には当たらなかった」

 もちろん、扱いが難しいテーマにアプローチするのにはさまざまな方法があり、そうしたゲームを作成している人々の中には、その題材で楽しむために異なる方法を選んできた人もいる。例えば「Hero on the Hudson」と「Double Bird Strike」ではどちらも、プレーヤーは、鳥が原因でエンジンが壊れた飛行機の着陸を試みなければならない。

 しかし、Hero on the Hudsonでは、急降下する飛行機を正しく操縦しなければ、飛行機は川へと墜落してしまう。Double Bird Strikeの作者であるDominic Tocci氏は、広く報道された飛行機事故を素材にしたゲームが持つ、潜在的な無分別さに向き合う方法としては、飛行機を墜落させるのは最善の方法ではないと考えている。

 「一部のトピックは多少扱いにくいものだが、要はそれをどうやって見せるかだ。例えばDouble Bird Strikeを設計したときには、意図的に、飛行機を墜落させられないようにした」(Tocci氏)

ねずみ講のゲーム 間もなくリリース予定のあるゲームでは、Benard Madoff氏が集めた注目を利用している。プレーヤーの任務は自分自身のねずみ講を運営することだ。
提供:Cellufun

 Tocci氏が目指す政治的正しさは別として、もう少しで起こるところだった大事故から遊びを生み出すことが、たとえプレーヤーが実際に飛行機の墜落を目にすることはないとしても、面白い、または役に立つことだと誰もが認めるわけではないだろう。そして、どれが正しいゲームで、どれがそうでないかというTocci氏の評価に、賛成しない人もいるだろう。

 Tocci氏は「個人的には、ゲームのアイデアが悪趣味だと思ったら、作ろうとは思わない。もちろん、世の中にはいつでも、わたしが作ったもので気分を害する人はいるだろう。しかし、すべての人を満足させることはできない」と述べている。

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