スマートフォンの販売競争は予想以上に紙一重の争いとなっているようだ。
Research In Motion(RIM)の「BlackBerry Curve」がAppleの「iPhone」を追い越し、2009年第1四半期に米国で最も売れたコンシューマー向けスマートフォンになったことが、調査会社NPD Groupが米国時間5月4日に発表したレポートでわかった。
一般消費者に対するオンライン調査をもとにNPDが毎月発表する「Smartphone Market Update」レポートによると、第1四半期に米国で最も売れたコンシューマー向けスマートフォンランキングは以下の通りだ。
NPDは最近のBlackBerryの躍進について、通信事業者のVerizon Wirelessによる大胆な「buy one, get one free」(1台買えばもう1台を無料提供)キャンペーンが功を奏したとみている。このキャンペーンが後押しとなり、コンシューマー向けスマートフォン市場におけるRIMのシェアは、第1四半期にはそれまでの15%から50%近くにまで急上昇したと、NPDは分析している。
「Verizon Wirelessが、同社の抱える大勢の顧客に対してBlackBerry Stormを積極的に販売し、buy one, get one freeキャンペーンをBlackberry端末で展開したことが、(米国のスマートフォン売り上げ)上位5機種のうち3つをRIMが占める大きな要因となった」と、NPDの業界分析担当ディレクター、Ross Rubin氏はリリースの中で述べている。さらにRubin氏は「知名度も高く価格も比較的安い(BlackBerry)Curveが今回の無料キャンペーンの恩恵を受け、米国の4大通信事業者のどれでも使えるという選択肢の多さも相まって、iPhoneを一気に追い抜いたのだ」と分析している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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