ビデオサービスJoostが積極的に買い手を探しているという。事情に詳しい筋からの情報によると、苦境に陥った同社はケーブルテレビ局や衛星放送局に対し、オンラインのビデオソリューションにどうかと持ちかけているらしい。
同じ消息筋によると、Joostに興味を示している企業の1つがTime Warner Cableだという。JoostとTime Warner Cableの広報担当者は、うわさや憶測にはコメントしないと語っている。
チャンスの取り逃がし、不運、目を見張るテクノロジさえあれば娯楽サイトを作って成功できるという浅はかな考え、それがJoostの物語だ。
2007年にJoostが立ち上げられたときは、まるですべての条件がそろっているかのようだった。設立者のJanus Friis氏とNiklas Zennstrom氏は、SkypeやKazaaを世に送り出したのと同じコンビだ。Friis氏とZennstrom氏のPtoP技術は、効率でも提供される動画の品質でも群を抜くとされ、このサイトは負けようがないというのがメディアの論調だった。
それから2年、Joostは経営面での変動や技術的挫折、人気テレビ番組や映画の入手失敗などに苦しんだ。現在はトラフィックもコンテンツの品ぞろえも、可もなく不可もないという程度のサイトになっている。ウェブビデオ分野においてJoostは、先頭を行くYouTubeや、NBC UniversalとNews Corp.によるHuluに、かなり水をあけられている。
そしてこの4月、Sony PicturesがJoostとのライセンス契約を更新しないという重大な事態を迎えた。Sony Picturesほぼ同じ時期、規模でも成功でもJoostをはるかに上回る競合企業、YouTubeとのライセンス契約締結に臨んでいた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?