不況期に立ち上がる企業こそ成長する、投資家にとって今は「好機」--DCM伊佐山氏(後編)

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 金融危機に端を発した世界的な不況は、国内のITベンチャーにも影響を与えている。このような状況を、ベンチャーキャピタルはどのように見ているのだろうか。2009年1月に日本オフィスを構えたDCM(旧:Doll Capital Management)パートナーの伊佐山元氏に話を聞いた。(前編はこちら

--前回、投資手法の特徴について伺いました。具体的には、どのようにベンチャーを育成・支援するのですか。

 実際にうまくいった投資事例をご紹介しましょう。51job.comという会社があります。中国の人材関連の会社です。オンラインの人材派遣では断トツでナンバーワン。実際は紙媒体による求人広告もやっています。

DCMパートナーの伊佐山元氏DCMパートナーの伊佐山元氏

 どうやって投資したかというと、日本のリクルートを参考にして、このビジネスはまだ中国にはないねと決めました。投資したのは1999年なんですが、民主的な市場経済ができると必ず人材の移動が起きる。そうするとリクルートみたいな存在が必要になると仮説を立てました。順調に業界ナンバーワンになって2004年にはナスダックに上場しました。

 DCMの持ち株比率は30パーセント近くあって、上場後、どう売るのかと考えたとき、日本のリクルートに行ったわけです。「御社も国内マーケットではナンバーワン。これからの成長は海外ですよね。われわれの持ち分を買いませんか」と提案しました。

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