オンラインパブリッシャー向けにオープンソース広告配信製品を開発するOpenXが、「OpenX Market」というプラットフォームをローンチした。広告主と広告媒体を直接つなげるというものだ。
OpenX Marketのモデルは、標準的な広告オークションフォーマットと同じようなものだ。パブリッシャーが最低価格を設定し、関心のある広告主が入札する。最高金額で入札した広告主が落札する。すでに、オンラインの広告買い付けプロセスを高速化および簡素化する目的で、プラットフォーム主導の新興企業の多くが取引フォーマットやオークションフォーマットに取り組んでいるが、OpenXはオープンソースソフトウェアにルーツを持つことから、検討する価値がありそうだ。
OpenXのソフトウェアそのものは無料だが、プラットフォームは今後同社が収益を得るための手段となりそうだ。OpenXはこれまで、サービスとコンサルティングから収益を得てきた。
「これまで、オンライン広告市場は分裂して不透明で、参加が困難だった。そのため、効率的ではなかった」とOpenXの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cadogan氏は声明で述べている。「特に、中規模および小規模パブリッシャーは、幅広い広告主にリーチすることができなかった。反対に広告主は、特定分野のウェブサイトやオーディエンスに大きな価値を感じているが、これらを開拓して買い付けすることは難しかった。OpenX Marketは、双方をシンプルかつシームレスに、そして拡張性を伴って結びつけるものだ」(Cadogan氏)
OpenXはまた、同社の広告サーバソフトウェアもアップデートし、OpenX Marketと統合する機能を加えた。同ソフトウェアは、15万以上のウェブサイトが利用しており、これらサイトは3000億の月間広告インプレッション数を集めるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス