YouTubeは米国時間4月16日、ユーザーが動画にテキストキャプションを追加できるようにするウェブベースの新アプリケーション「CaptionTube」を公開した。
YouTubeでは2008年8月以降、動画へのキャプション追加をサポートしているが、これまではタイムコードとキャプションを別々の「.sub」ファイルとしてアップロードする必要があった。YouTubeのラボ部門であるTestTubeの一部となるCaptionTubeでは、動画エディタのような外観と操作性を備えたタイムラインベースのシステムを使って、ブラウザからキャプションを追加できる。
CaptionTubeでは、YouTubeのアップロードセクション、またはパブリックインターフェースのURLから動画を入手することが可能だ。そして、画面上から注釈を追加できるYouTubeの注釈エディタと同様に、開始点と終了点を指定してそれぞれのキャプションの表示時間を決めることで、動画にキャプションを追加できる。さらに、複数の言語のキャプションを同時に編集することも可能。複数言語キャプションは、別々のトラックとしてタイムライン上に表示される。
ここで興味深いのは、字幕を追加したあと、それをエディタから別の場所へエクスポートできるということだ。追加したキャプションは、別のテキストエディタで利用可能な「.sub」ファイルとしてエクスポートできるほか、ソースの動画とともに取り出せば、ローカルでVLCメディアプレーヤーなどのメディアプレーヤーからキャプション付きの動画として視聴することもできる。
さらに重要なのは、今回のCaptionTubeの公開によって、YouTubeがサードパーティーのソフトウェアに頼るのではく、自前でブラウザから利用可能なウェブベースの動画エディタを開発している可能性が浮上してきたことだ。同社はこれまで、ユーザーに対し、動画の編集を済ませてからアップロードするように勧めてきた。しかし、CaptionTubeやAudioSwap機能が追加されたことで、YouTubeに欠けているのはアップロード済みの動画を編集するオプションのみとなっている。
以下の動画で、CaptionTubeの使用方法が解説されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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